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藤浪は村山、江夏クラスの投手になれる

 阪神は永遠のライバルと思いを明かす原監督=都内のホテル(撮影・会津智海)
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 巨人・原辰徳監督(55)が、今季高卒で10勝を挙げた阪神・藤浪晋太郎投手(19)を絶賛した。「デイリーが聞く」で、敵将として見た藤浪像を語った。また、選手掌握術について「勝利優先主義&実力至上主義」の2点を強調した。

 ‐GT、TGの戦いにおいて、今年巨人は菅野、阪神は藤浪という将来を担う新スターが登場してきました。原監督は藤浪をどのように見ていましたか。

 「素晴らしい!彼は勝負師として、高校から1年目でもマウンドで甘えがないね。やっぱりすごく自立した形で責任をしょいながら野球ができている。プロ野球、特に阪神タイガース、読売ジャイアンツというチームは責任をヒシヒシと感じながら、プレッシャーをかけながら、しかしそこに毅然と、あるいは堂々と戦えるかどうかっていうところですよ。それが巨人阪神の選手は特に持つ必要があるところだと。少しエクスキューズから入ったりするような選手は巨人阪神ではファンの心を打つことができないと思います。そういう点で、彼は高校からの1年生とはいえ勝つということの責任をしょった状態でマウンドに上がっている姿というのは非常に頼もしく感じましたね」

 ‐今季は藤浪と三度対戦して1勝1敗。

 「勝った負けたというのはその結果の部分であって、我々はその姿勢というか、戦いざまというか、そういうものを見て『いい選手が阪神に入ったな』と思いましたよ」

 ‐昔でいう『村山対長嶋』『江夏対王』『掛布対江川』という名勝負をするピッチャーという印象ですか。

 「それは十分でしょう。十分力を持っていると思います。ただ何て言ったって阪神、あるいは巨人、(チームの)勝ち負けが一番重要なわけで、そこの中に村山さんがいたり長嶋さんがいたり、また王さん、江夏さん、江川さん、掛布さんがいたり、色んな人がいたわけですよ。その勝つために彼らが、さっきも言ったように、全責任を背負いながら、プレッシャーを感じながら堂々と戦い抜いた。だからファンの人たちはいまだにいい思い出として言うわけですよね。そういう選手をジャイアンツも多くつくりたいし、阪神もそういう選手が多く出てくると…」

 ‐残念ながらジャイアンツの方が多いです(笑)。

 「いやいやそんなことはない(苦笑)。1人ぐらいだよ」

ブレない

 ‐原監督の選手掌握術の要諦、キモになる部分というのはどういうところですか。

 「やっぱりどこかにブレないということでしょうね。僕の中では勝利優先主義、とにかく勝つこと、これがチームの目的であると思ってますから。そのためにおいて、自分はサインも出し、用兵もすると。したがって、仮にそこで批判めいたことがあるならば『君は勝つということを忘れているな』ということになりますね。チームは勝つことが全て。それと選手を使うという上においては実力至上主義。力のあるものがレギュラーになると。その2点は譲れないね」

 ‐それでも上手に若手を引っ張り上げて使ってたというイメージがあります。そのあたりは阪神とは明確に違いますね。

 「私も今年で10年監督を終わったんですけど、やっぱりチームのことをよ~く話すことが大事なことだと思います。巨人軍というチームは人が150人から200人いるんです。裏方さんまで入れると…。しかし、それが一つになって戦うというね。今年スターティングメンバーのボードを見ると、村田ぐらいですよ、他の球団からFAという形で来た選手が名前を連ねていたのは…。あとはほとんど読売ランドで鍛えて力をつけてっていう選手ですから。そういう選手が増えました」

 ‐そうやって自前で選手をつくりながら、一方ではしかるべき補強をする。ちょうどいい補完ができているなと思います。

 「チームをつくる上においては、自前が100ではダメだと思います。ドラフトでの自前の選手たち、そしてFA、あるいはトレード、または外国人選手の比率というのは、それぞれが大事な比率を持ってますね。でもやっぱり何より大事なのは、1年目、2年目、3年目を迎えて1軍に上がってくるというようなチームづくりです。そうなればチームを活気づかせると感じています」

 ‐阪神を含め、巨人に負けているチームは比率が極端に偏っていると思います。そういう意味で、また巨人は投手で大竹、野手で井端、片岡という選手を補強したんですが、その来年をどう見ていますか。

 「チームをつくる上において、2014年度チームになりますが、ゼロからです」

 ‐えっ、ゼロから?

 「そう、ゼロからです。2012、2013、そして2014と、どういうチームができるのかというのは僕の中でも楽しみだから」

 ‐それをゼロベースで考えると…。

 「ゼロベースはちょっとオーバーかもしれないけど、キャリアを持っているベテラン選手はいつ下がるのかというのを頭に置く必要があると思います。チームをつくる上でベテランには最初は厳しいですよ、最初は。特に4月、5月は厳しい。でも8月、9月になればベテランの力が必要になってきますよ。そういう状況の中でチームをつくろうとすることの方が熱い血の中でできると。鉄だって熱くなきゃさ、いい塊ができないでしょ。熱くさせとくというのはすごく必要なことですよ」

 ‐いい鉄をいい打ち師が打てばいいものができますね(笑)。

 「それ以上言えないよ(大笑)」

 ‐最後にデイリーの読者、虎党に一言書いてもらえますか。

 「永遠のライバル、タイガース、かな。また来年いい戦いをしたいね」

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