阪神4番・大山に春がキタ~ 53打席目で待望の今季1号 「キレダスバット」が効いた 「点取ってあげたい気持ち」
「DeNA2-1阪神」(16日、横浜スタジアム)
敵軍の先制4番弾に燃えた。負けてはいられない。阪神・大山が開幕13試合53打席目で、待望の今季1号をマーク。“反撃4番弾”で、きっちりやり返した。
初回に牧に2点本塁打を許し、2点を追った四回だ。マウンドの先発・平良は、そこまで7奪三振と好投していた。自身も初回に三振を喫していた中、2死走者なしでの第2打席の初球。前の打席では4球目に空振りしていた128キロスライダーをしっかり捉えた。
高々と舞い上がった打球は、ハマの虎党で黄色く染まった左翼スタンド中段へ。「才木が我慢強く投げてくれているので、なんとか点を取ってあげたいという気持ちでした」と思いを込めた一発。今季初めて大歓声を浴びながらダイヤモンドを一周し、ベンチでは4番を任し続けてくれている岡田監督にパータッチで迎えられた。
秘密特訓の成果を発揮した。雨天中止となった15日、横浜スタジアムの室内練習場に「キレダスバット」を持ち込んだ。重心がトップに偏っており、ヘッドを利かせてボールに力を伝える感覚で打つための、トレーニングアイテム。好調をキープしていた昨年6月にティー打撃で使用していたが、今季開幕後は見られなかった光景だ。
非公開での練習を終えた大山は“キレダス調整”について「秘密です」と詳細を明かさず。ただ一夜が明けて、1号ソロで即効性を示した。
悔やまれたのは七回。無死一塁の場面で痛恨の三ゴロ併殺に倒れて、この日2度目の4番の仕事とはならず。「試合に負けてしまったので、反省すべき点の方が多いですけど、明日1日空くので、またしっかり準備して向かいたいと思います」。次カードからも虎の主砲は、キレのある打棒でファンを魅了する。
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