【岡田彰布氏の眼】阪神・青柳は大したもの 大一番粘投で最多勝確実に

 岡田彰布氏
 1回、村上と対峙する青柳(撮影・飯室逸平)
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 「ヤクルト1-4阪神」(27日、神宮球場)

 阪神の次期監督に内定しているデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)が27日、ヤクルト-阪神戦(神宮)を解説した。先発・青柳が6回109球と球数を要しながら、負けられない試合で粘り、最低限の仕事をしたことを評価。13勝で最多勝を確実としたことを「大したもの」と称賛した。

  ◇  ◇

 青柳は投球内容を見る限り、今日の状態は決して良くなかったと思う。

 二回無死一塁の内山壮、四回無死のオスナは、ともに内角寄りのツーシームを引っ張られて左前打を許した。六回無死は宮本に外角スライダーを左越えソロとされた。

 右打者に三遊間を破られたり、宮本のようなタイプの打者に逆方向のスタンドへ運ばれたりするということは、ボールに力がないということだろう。

 それでも甘くならないように、慎重にコースを突きながら投げていた。以前は曲がりが大きかったスライダーも小さい曲がりに修正したのか、効果的に使えていた。

 最近はクイックだけではなく、始動後にボールを長く持って間を作ったり、投球の中でもいろいろと工夫している。6回109球と球数を要しながらも、先発として最低限の仕事を果たした。

 また、今日の試合はチームとしてはもちろんだし、今季の青柳が投げた試合で今日が一番負けられない大切な試合だったと思う。青柳個人としては7試合勝ちがついておらず、気持ちとしても難しい面があった登板だったとは思うが、価値ある投球だった。

 今季はもう一度登板するかは分からないが、仮に最終登板だとしても、8試合連続勝ち星なしでシーズンを終えるのと、勝って終わるのでは気持ちは全然変わってくると思う。これで2年連続13勝。最多勝のタイトル獲得も有力となった。大したものだと思う。

 チームとしても内容は関係なく、CS進出へ向けて勝たないといけない試合で勝ちきった。明日につながる勝ちだった。

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