阪神外国人選手列伝 2018年 ロサリオ5月で4番外れ…ナバーロ獲得も迫力不足

 阪神は2020年、球団史上最多となる外国人選手8人体制でV奪回に挑む。球団創設85周年のメモリアルイヤー。かつてタテジマのユニホームに袖を通した助っ人を年度別で振り返る。2018年ロサリオとモレノが加入。シーズン途中にナバーロが加わった。この年はメッセンジャー、マテオ、ドリス、呂彦青と合わせて、助っ人7人体制で臨んだ。

 年俸3億4000万円の大物助っ人に、キャンプから大きな注目が集まった。入団会見でロサリオは「一番大事なのはホームラン。1回で確実に点が入るから。そこを意識してやりたい」とスラッガーのプライドをにじませた。愛称は母国ドミニカ共和国で「闘牛」を意味する“トロ”。メジャー通算71本塁打を誇り、前年は韓国ハンファで119試合出場し、打率・339、37本塁打、111打点の成績を残していた。

 チームは前年リーグ優勝こそ逃したが、貯金17の2位。18年は金本監督3年目シーズンでもあり、キーマンとして期待は高まった。

 春季キャンプ実戦では3試合連続アーチ。一方、オープン戦では13試合41打席に立ち、打率・143、1本塁打、4打点、11三振と低迷した。評価が割れる中、3月30日・巨人との開幕戦(東京ドーム)は「4番・一塁」で出場し、エース菅野から来日初安打初打点をマーク。上々のデビューを飾ったが、その後は調子が上がらず、開幕から33試合目となる5月12日・広島戦で4番を外れた。6月2日・西武戦ではスタメン落ち。この時点で打率・230、4本塁打、22打点。翌日、2軍再調整が決まった。

 チームはナバーロを獲得。だが、こちらは巧打者長タイプで迫力不足だった。ロサリオは7月に1軍復帰したが、9月に2度目の2軍降格。結局75試合の出場で打率242、8本塁打、40打点で、高額契約に見合う活躍はできなかった。帰国時には「戻ってきたい気持ちでいっぱい」と残留を熱望したが、このシーズン限りだった。

 ナバーロは66試合、打率・276、3本塁打、25打点。こちらはチーム残留となった。モレノは8試合の登板に終わった。チームは2001年以来、17年ぶり最下位に沈んだ。

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