矢野監督 劇勝も「モヤモヤ」ソラーテが糸原が拙守連発 リーグワースト83失策…

 「阪神7-6中日」(30日、甲子園球場)

 結果オーライでは済ませられなかった。逆転サヨナラ勝ちにも、ガッツポーズはどこか控え目。阪神・矢野燿大監督は喜びを表現するよりも、反省の弁を並べた。

 「ミスが多すぎたんで。モヤモヤがずっとあって。監督として、勝ったことは思い切り喜びたいけど『これで喜んでいいのかな…』という自分と、両方いるような感じ」

 無理もない。序盤からミスが連発した。初回1死一、三塁。中日・ビシエドの三ゴロを処理した大山が二塁へ送球。イージーゲッツーと思われたが、糸原が捕球後に握り損ねて、併殺を奪えず。失策は記録されなかったが、拙守で先制を許した。

 六回もソラーテの失策が失点に絡んだ。1点リードの八回1死は、遠藤のマウンド付近への飛球を、この回から三塁に入った糸原が落球してしまう。主将は直後に逆転を許した責任を痛感。試合後は気持ちの切り替えを問われると「まあ…」と話すにとどめた。

 今季ワーストタイの1試合4失策で、チームはリーグワーストの83失策。6失点ながら投手の自責点は2。守備の破綻が投手に負担を掛けるケースが目立つ。

 矢野監督は「頭が痛いというか。今年は本当にこういうミスで負ける試合が多かった。個人個人やチームとしても、プロとしてどうあるべきかを考えないとあかん」。勝利後の会見とは思えない険しい表情が、悩みの深さを物語っていた。

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