矢野監督指令「代名詞」作れ! お立ち台でも虎党の心をつかめ

 阪神の矢野燿大監督(49)が24日、自身の「代名詞」を作ることを選手に要望した。現役時代はお立ち台で「必死のパッチ」を連呼し、スタンドにつめかけたファンを喜ばせた指揮官。ここ数年のお立ち台パフォーマンスに苦言を呈しつつ、選手個人がそれぞれで考える「代名詞」を持つことが、ファンを喜ばせることにつながると説いた。

 「必死のパッチで頑張ります!」という一言だけでスタンドを沸かせた。現役時代、お立ち台から叫んだフレーズが今も矢野監督の“代名詞”になっている。23日のファン感謝デーでのスローガン発表時には、それを逆手にとって虎党を喜ばせた指揮官。印象的なお立ち台パフォーマンスの必要性をこう、訴える。

 「藤井(バッテリーコーチ)の男前だってそうじゃん。あの一言でファンの気持ちをつかんだ部分もあったやん。そういう意味でもプロとしてそういうところでメッセージを伝える努力はしてほしい」と力を込めた指揮官。ここ数年のお立ち台を見ていると「『チームの勝利に貢献できるように頑張ります』という若いヤツのコメントは面白くないし、寂しい」と明かす。

 そもそも「必死のパッチ」が代名詞となったのも「別に狙ってなかったのよ。でも普段は余裕があるときは何か一言、言いたいなと。何か一言、言えるだけでまたプラスで喜んでもらえるというのがあったから」と当時を振り返った指揮官。試合終了後まで残ってくれたファンのために、何でもいいから印象に残る言葉を-。その思いが今でも語り継がれるフレーズを生んだ。

 現役選手の中にも火の玉=球児など、特別な代名詞を持つ選手はいるが…若手にはなかなか見つからない。そういう選手たちが自分だけの武器をアピールすることができれば「それぞれがそういうのを作れたら何やろ…楽しいよな」と矢野監督も心を躍らせる。

 「プレーでまず喜ばせて、そこに対するプラスアルファは、自分がそういうアンテナを立てられたらできる部分」と語った上で「あるはずなんよ、俺らはプロだから」。お客さんを喜ばせてナンボ-。その心意気はプロ野球選手にとって大切なキーワードになる。

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