良太2戦連発!完敗の中で猛虎の牙だ

 「DeNA8‐3阪神」(4日、横浜)

 阪神・新井良は力強いスイングでバットを高々と放り投げ、追撃の意欲をかき立てた。6点を追う三回先頭。加賀美の初球、真ん中の140キロを左翼席中段まで運んだ。マートンに並ぶチーム2位タイの14号ソロは、2戦連続弾。「積極的にという感じで…」。四回の第2打席でも再び初球をたたき左前へ。2戦連続の先発起用に結果で回答した。

 長距離ヒッターのポテンシャルに目を細めるチームメートがいる。「試合に出続ければ、必ず結果を出すと思うよ」。今季、フォーム確立に苦心する良太が特打をするたび、そのスイングを凝視していたのは、マートンだ。

 シーズン最多安打の日本記録を持つ助っ人は、他人の奥義に口出しをしない主義。直接の指南は控える。陰で良太の進化を楽しみにしているが、関係者に漏らしているのは、左足を上げ、トップをつくるその過程をスムーズにすれば「良くなるんじゃないか」。

 前夜、DeNA・長田から七回に左翼席の最上段に13号を放った。良太は打席を迎える前に通訳を介し、マートンに問い掛けていた。7月に西武から途中加入した右腕の残像は薄い。7月14日の初対戦では三振。六回に長田から右前打を放った助っ人に投球の軌道を尋ね、即結果に結びつけた。そして、この日も…。マートンの良太評は、揺るがない。

 「1球、1球、大切にして、続けていくこと」。良太は謙虚に、進化の階段を上っている。

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