香川&清武、攻撃の軸に元C大阪コンビ

 「日本代表合宿」(28日、豊田市内)

 サッカー日本代表のFW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=が28日、FW清武弘嗣(23)=ニュルンベルク=と元C大阪コンビでの活躍を誓った。W杯予選で2人が先発した唯一の試合だった3月のヨルダン戦は敗戦。6月4日のW杯予選オーストラリア戦(埼玉)で雪辱するため、テストとなる30日のブルガリア戦(豊田)でザッケローニ監督にアピールする。

 左から香川が抜け出す!右から清武が崩す!左右の攻撃がW杯切符への武器になる。この日、一部が公開されたフォーメーション練習では、常用する4‐5‐1ではなく、奇策の3‐4‐3を確認。攻撃の中心となる3トップの左に香川が、右に清武が入った。

 2人は2010年上半期の半年間だけではあったが、同じC大阪でプレーした。連係の機敏は代表内でも随一。3月のヨルダン戦では、清武の浮き球スルーパスから香川がゴールを決めた。MF本田圭佑(CSKAモスクワ)とFW岡崎慎司(シュツットガルト)が不在のブルガリア戦で攻撃の軸になるのは確実だ。

 ただ、コンビネーションを発揮したヨルダン戦は1‐2で敗戦。W杯予選で2人が先発したのは、この1試合のみ。香川は「やりやすさは感じています。結果が残せてないんで、結果を残したい」と雪辱を誓った。コンビで豪州戦に出場するために、本田や岡崎とポジションを争う清武も「自分もアピールしないといけない」と背水の陣でブルガリア戦に臨む。

 3‐4‐3はブルガリア戦でテストされる可能性が濃厚。香川は「監督のオプションとしてやりたいというタイミングが来たのかな。自分たちで(消化して)やるしかない」。ザック監督の切り札とも言える戦術で2人が輝けば、代表内での存在感はさらに増す。

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