【スポーツ】アメフット甲子園ボウルの切符懸け 変わった代表決定方式

 アメフットの大学日本一を決める「甲子園ボウル」が18日、西日本代表の関学大と東日本代表の早大との対戦で開催される。71回の歴史の中で、関学大と早大との対戦は初。注目が集まっている。

 今季からその代表決定方式が一部変更された。9年連続で勝利している西日本代表校の決定方法が変わり、これまで代表決定戦に進出した関西リーグ1位に加え、関西2位も代表決定トーナメントに加わるようになった。

 ここ20年、西日本から甲子園ボウルに出場したのは関学大11度、立命大8度、関大1度の3校のみ。さらにさかのぼっても、京大と同大を加えた5校だ。関西地区以外(東海、九州、中四国、北陸)が西日本の代表校になったことは過去1度もない。事実上、関西1位と関西2位との対戦が、わずか2週間の間にリーグ戦と代表校決定戦の2度行われることになった。

 結果は一戦目を22-6で制した関学大が、26-17で2連勝。主将の山岸は「タフなシーズンだったが、いろんな経験ができた。なんとかここまで来てホッとしている」と話し、やっと本当の意味で喜んだ。

 両校の監督は戦前から「力を抜いて戦うことはしない」と宣言していたが、用意してきた戦術を全て出すかと言われると、そうではないはずだ。11月5、6日のリーグ第6節終了から準備を始め、最終節である一戦目(11月20日)まで2週間。そこから二戦目(12月4日)までさらに2週間。敗れた立命大は間に名城大(東海)と対戦したが、合計1カ月をこの相手に費やすため「本気」の継続は難しかっただろう。関学大の鳥内監督は「体力的にはしんどい」と話していた。

 ただ一戦目後の立命大の選手が「まだ次がある」「リベンジ」と意気込んだのと同じように、関学大の選手も「2度勝つ」ことは大きなモチベーションだった。これまで同一シーズンで立命大に2度勝ったことのなかった関学大は、2度勝つために今まで以上に選手層を厚くするべく取り組んだという。山岸主将は「シーズンが始まるときから2度対戦する可能性があるのは分かっていた。2回勝てるチームを作ろうとやってきた」と言った。

 鳥内監督は「大変やけど、真剣勝負が出てくるのはおもろい」とも話した。好ゲームを増やすことによる集客増加は導入の目的の1つだった。近年、関学大-立命大戦は1万2000から1万5000人を動員している。今季は初戦が1万2000人で2試合目は7000人。ただ、勝っても喜ばず、負けても涙のないリーグ戦には、記者も若干のさみしさを覚えたし、個人的には二戦目の方がアメフットの面白さの詰まったゲームだったと感じた。今季はこれまでの“流れ”で最終節を見に来る方が多かったが、来年以降、おそらくこの数字に変動が見られるはずだ。+7000人という成果は大切にしつつ、リーグ戦の価値を薄れさせないためにも、対戦の時期など今後の検討は必要不可欠。今季初めて導入されたこの制度をしっかりと分析し、発展につなげて欲しい。

 最後に。勝った関学大の選手が「2度勝てた喜び」「2度勝てたことで得た自信」を語っただけでなく、2度敗れた立命大の4年生が「負けた事実は本当に悔しいけど、この2週間に後悔はしていない」と肯定的に話したことは印象的だった。選手にとって1番いいことは何か-。これも重要な要素だと思う。

(デイリースポーツ・國島紗希)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス