稀勢の里が仙台で復興土俵入り 震災傷跡に沈痛…地元ファンからは「応援された」

 大相撲の横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が13日、仙台市若林区の荒井東市営住宅(復興公営住宅)で東日本大震災の復興を祈願し横綱土俵入りを披露した。日本相撲協会による復興土俵入りは11年に震災が起きて以来、8年連続となる。

 春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)、横綱鶴竜(32)=井筒=らとともに土俵入りの前には荒浜慰霊碑を訪れ献花。同地区は平野部としては世界最大級、高さ10メートルの巨大津波に襲われ仙台市でも特に壊滅的な被害を受けた。震災遺構の「荒浜小学校」も訪れ、津波の脅威を改めて思い知った。

 昨年の岩手県釜石市に続き2年連続2度目の復興土俵入りに「悲惨な状況を見て少しでも力になればと思い土俵入りしました。若林区に建物も建っていない。とてもひどい状況を想像できた。機会があればまた務めたい」と、いまだ深く残る傷跡に心を痛めた。

 左大胸筋の負傷などで8場所連続休場中。進退を懸ける秋場所(9月9日初日、両国国技館)へ向け現在は夏巡業で心身とも鍛え抜く。「(被災地に)少しでも元気になってもらえればという気持ちだったけど応援された」と、逆に再起へのパワーをもらった。

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