稀勢の里、3勝5敗で横審・岡本委員「チョー不安」 次の出場場所進退かける決意も…

 「大相撲夏場所」(13日初日、両国国技館)

 横綱審議委員会(横審)による稽古総見が3日、東京・両国国技館で行われ、左大胸筋負傷などで6場所連続休場から再起を期す横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=は三役以上の申し合いで3勝5敗と精彩を欠いた。関脇栃ノ心(春日野)につり上げられ、横綱鶴竜(井筒)にはほんろうされバッタリ。見守った元横綱で解説者の北の富士勝昭氏、横審委員らを落胆させた。次の出場場所で進退をかける覚悟の横綱は、厳しい判断を迫られる。

 順調に見えた稀勢の里の再起ロードに暗雲が一気にたちこめた。三役以上の申し合いで3勝5敗。勝敗も内容も不安を露呈した。

 栃ノ心に2戦して2敗。力負けし、豪快につり上げられる屈辱も受け、館内からは悲鳴が上がった。鶴竜には1勝3敗。引きに足が付いていかず、バッタリ前に倒れ、「あー」と土俵上で絶叫し悔しがった。

 年に1度、一般公開される夏場所前の稽古総見。朝から詰めかけた5000人の大歓声もため息に変わった。

 左大胸筋負傷などで先場所を全休。17年夏場所から6場所連続休場と丸1年、故障を繰り返してきた。復活への見極めと位置づけた総見でつまずいた。

 見守った元横綱で解説者の北の富士勝昭氏は「あれでは無理だろう。休場慣れするとダメだな」とバッサリ。仮に出場するなら「死中に活を求める、イチかバチかしかない。腹をくくる時が来る」と引退覚悟を求めた。

 横審は次の出場場所では進退を問わない意向ながら落胆は隠せない。北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「下に取りこぼさなければそれなりにやる」と優勝争いは期待しなかった。岡本昭委員(岡安証券最高顧問)は「弱い。ちょっとじゃなく、チョー不安」と語気を強めた。

 本人は次の出場場所で進退をかける決意を持つ。出場なら玉砕覚悟となる夏場所。「だいぶ力が伝わってきている。ここから大事な1週間。しっかり稽古したい」と初日に盤石に仕上げる気持ちだ。

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