広島・中村奨が意地打 大竹撃ちでチーム初得点「何とか食らいついていった」 今季86安打目

 5回、適時打を放つ中村奨(撮影・北村雅宏)
 9回、小野寺の打球を好捕する中村奨(撮影・田中太一)
 9回、小野寺の飛球を好捕する中村奨(撮影・市尻達拡)
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 「広島2-7阪神」(18日、マツダスタジアム)

 やられっぱなしじゃ終われない。天敵から放った意地の一打で、戦う姿勢をファンに示した。広島・中村奨成外野手が大竹からチーム初得点となる適時打をマーク。「追い込まれていたので何とか食らいついていった結果、内野を抜けてくれて良かったです」と小さくうなずいた。

 3点を追う五回に反撃に出た。2死一、二塁で迎えた第3打席。カウント1-2からのチェンジアップに体勢を崩されるも、打球は三遊間を破った。二走・菊池が生還し、本拠地はようやく盛り上がりを見せた。それまでの2打席は外野フライに打ち取られており「流れをつくりたいところでなかなか出塁できていなかった」とリベンジに成功。“広島キラー”として立ちはだかる左腕に一矢報いた。

 自身初の大台にも迫ってきた。この日の安打で今季86安打。100安打まで残り9戦で14本と射程圏内としているも、記録については「意識はない」ときっぱり。「1試合1試合チームに貢献できるように頑張ります」と1番打者としての働きだけを追い求めていく。

 九回には中堅の守備でダイビングキャッチを成功させるなど、点差が開いてもファイティングポーズを崩さなかった。「どんな試合展開だろうと集中力を切らしていたら意味ない」と中村奨。この試合だけではない。シーズン終了まで声援を送り続けてくれる鯉党のためにも、最後まで戦い続ける。

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