広島・森下 今季最短4回5失点… 自己ワースト7連敗、球団日本投手マエケン以来12敗 マメの影響否定「実力不足」

 4回、ピンチを招き、汗を拭う森下(撮影・市尻達拡)
 4回、打席に上林を迎え、暴投により岡林の生還を許す森下(撮影・市尻達拡)
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 「広島0-6中日」(2日、マツダスタジアム)

 暑さも加わり、あと1アウトが途方もなく遠く感じられた。0-1の四回2死一塁から4者連続で出塁を許して一挙4失点。額を汗でぬらした先発の広島・森下暢仁投手は今季自己最短となる4回9安打5失点で降板し、両リーグワーストの12敗目を喫した。

 「試合を壊してしまって申し訳ないです」

 試合後にベンチ裏へと引き揚げてきた右腕は敗戦の責任を感じながら声を絞り出した。これで自己ワーストを更新する7連敗となった。前回登板の7月26日・巨人戦での降板原因となった右手中指にできたマメの投球への影響は否定し、「実力不足です」と肩を落とした。

 この日は初回を三者凡退で立ち上がるも三回に暗転した。1死二塁では岡林の飛球を中堅手・秋山がダイビングキャッチしてもり立てるも、「自分がなにもできなかった」と右腕。後続の田中、上林に連打されて先制点を献上し、四回に大きく崩れた。好投手とのマッチアップが続く中、連敗中は7戦中6戦で先制点を与えてしまっており、チームに流れを呼び込めていない。

 新井監督は森下の次回登板に関して「それはまだ分からない。終わったばかりだから」と話すにとどめた。シーズン12敗は球団の日本投手では11年の前田健太以来。今年の開幕投手はプロ入り後、かつてないくらいの試練に直面している。

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