広島・玉村 熱投6回3安打無失点 自己最多5勝目お預けも必死につないだ0封リレー
「巨人0-0広島」(5日、東京ドーム)
丁寧に腕を振り続け、広島・玉村昇悟投手が敵地のマウンドに堂々と君臨した。自己最多の5勝目は次戦以降に持ち越すも、6回3安打無失点。完璧な内容で巨人打線を封じた。
初回1死からオコエに左翼線二塁打を浴びた。2死三塁から迎えた増田陸は、中村奨の好守で中飛。「落ちていれば1点だったので」と仲間に感謝し、ここから波に乗った。直球には力強さがあり、チェンジアップとのコンビネーションを有効活用。それを象徴する場面は四回に訪れた。
1死二塁で増田陸に対し、フルカウントから146キロ直球で空振り三振。続く坂本には2ボールから直球を3球続け、カウント2-2から低めチェンジアップでバットに空を切らせた。「今まで、あんまりチェンジアップを使えていなかった。使えて良かった」とうなずいた。
前回6月28日・中日戦で4勝目。だが味方の逆転直後、先頭打者に四球を与えるなど反省点もあった。中6日の調整期間では「前回抜けていた」というスライダーのリリースポイントを修正。それも好投の要因になったと自己分析し、3試合ぶりの無四球で攻撃陣にリズムをもたらした。
「少しずつ良くはなってきている。修正するところは修正して、続けるところは続けていきたい」と玉村。持ち帰った収穫を自信に変えて、次戦で“自分超え”を狙う。





