広島・ドラ4工藤 衝撃の初ブルペン!立ち投げ15球「6、7割」の力でズドン 理想は阪神・石井 菊地原コーチ「キャンプ楽しみ」
広島のドラフト4位・工藤泰己投手(22)=北海学園大=が16日、広島県廿日市市の大野練習場で行われている合同自主トレで初めてブルペン入りした。最速159キロを誇る右腕は力強い直球を披露。投球を見守った菊地原毅1軍投手コーチ(50)から高い評価を受けた。阪神・石井を理想像に掲げるルーキーが迫力満点のスタートを切った。
ブルペンに衝撃音が響きわたった。工藤から放たれた白球が鉛のような重量感で、捕手のミットを突き刺す。マウンド上の涼しい表情とは対照的にうなりを上げた直球が、見守るコーチ陣や関係者の視線をくぎ付けにした。初ブルペンを終えた右腕は「マウンドの感覚を確かめる程度で投げた。順調に対応できている」と自信をのぞかせた。
合同自主トレ2日目。直球を軸に立ち投げで15球を投じた。「久しぶりの傾斜だったので、感覚を思い出しながら」と力感は6、7割程度。それでも球を受けた育成1位・小林(城西大)が「ちょっとびっくりした。(球が)でかく見えた」と驚くほどの威力だった。
最大の武器は175センチ、91キロの分厚い体格から繰り出す最速159キロの直球。投球を真後ろから見つめた菊地原投手コーチは、「重そうな球を投げていたね。キャンプが楽しみ」と高評価。「戦力としてやってくれることを期待している。競争して勝ち取ってほしい」と期待を寄せた。
守護神の座を狙う剛腕が目指す姿は阪神・石井だ。昨季NPB記録を大きく更新する50試合連続無失点を記録した右腕とは身長が同じ。参考する部分も多く、「直球も変化球の精度もずば抜けている。自分も直球以外の変化球にも手応えはあるので、織り交ぜながら投げていきたい」と、直球に頼らない投球スタイルを確立していく。
課題の制球力を向上させるため、フォームの見直しにも着手している。大学時代はセットポジションから左足を上げ、一度止まってから体重移動を開始していたが、この日は全てクイックで投球。「できるだけ動作のエラーが少なくなるように」と狙いを明かし、「アマチュアと違って(毎日)試合がある。球威も変わらないので(クイックに)シフトしている」と試行錯誤を続けていく。
入団直後から守護神の座を狙うと宣言している中で、冷静さも兼ね備えている。「もちろんアピールしないといけないですし、キャンプ初日からマックスでいくことも大事」とした上で「それよりも大事なのは開幕してから。常に先を見据えた行動をやっていきたい」と工藤。圧倒的なパワーとクレバーな頭脳を武器に、さらなる高みを目指していく。





