カープ九里が渡米 1カ月の武者修行 強い危機感「このままでは勝っていけない」
広島の九里亜蓮投手(31)が28日、米国アリゾナ州での自主トレーニングのため離日した。広島空港で取材に応じた右腕は、強い危機感を口にした。施設はメジャーリーガーらも利用する「ドライブライン・ベースボール」。帰国予定日は1月27日で1カ月間、みっちりと鍛え抜き、レベルアップして帰って来る。
決意の渡米だ。出発前の広島空港で、九里は「このままでは勝っていけない」と危機感を口にした。3年ぶりに行う米国自主トレ。変化に伴うレベルアップを求める1カ月の武者修行だ。
アリゾナ州にある「ドライブライン・ベースボール」を拠点にする。エンゼルス・大谷もシアトルにある同施設を利用したことがある。到着後、現地時間29日から練習を開始。最新技術で投球フォームを解析した上で、その後の練習メニューを決めていく。
「真っすぐで押せる試合だったりを作っていきたい」
6勝9敗、防御率3・33で終わった今季の直球の平均球速は「143~44キロ」。来季は140キロ台後半を目指す。「妥協せずに追い込みたい」。フォーム修正や体づくりなど全て見直し、新たな自分を作り上げる構えだ。
米国には家族も同行。一軒家を借り練習に集中する。「奥さんは家でご飯を作ってサポートしてくれる。オンとオフの切り替えもしやすい」。充実した1カ月になりそうだ。
今季を振り返る漢字には「経」を挙げた。投手主将を務めたりするなど多くの経験を積んだからだ。来季の一文字は「勝」。「常に勝ちにこだわる。そのためにアメリカに行くんです」。力強い言葉を残し、九里は飛行機に乗り込んだ。




