広島・誠也、意地の12号 今季、西勇に6の4…1点差に迫る反撃弾も空砲

 「阪神10-2広島」(15日、京セラドーム大阪)

 ドーム内に乾いた打球音を響かせた。0-2の二回。広島・鈴木誠也外野手(25)は先頭で打席に立ち、西勇の高めに浮いたシュートを完ぺきに捉える。左中間席の最深部に突き刺した12号ソロ。11試合ぶりに放った一発だった。

 「自分のスイングでしっかりと捉えることができた」。本塁打は8月2日の巨人戦以来。前日14日の同戦に続き、4番が2試合連続で最初にチームに得点をもたらした。

 西勇にはめっぽう強い。これで今季の対戦成績は6打数4安打2本塁打で打率・667だ。この日は勝利こそ呼び込めなかったものの、西勇は鈴木誠に対する嫌なイメージを払しょくできなかったに違いない。

 4番とは対照的に、その他の野手陣は虎のエースに手玉に取られた。テンポ良く投げ込まれ、相手のペースにはまる。狙い球を絞り切れず凡打を重ねた。高ヘッドコーチは「2ストライクから何とか、という話をしていたんだけど…。次はもう一つ、的を絞る必要がある」と唇をかんだ。

 8月から9月にかけて阪神戦が週末に集中している。虎のローテ順がこのままなら2週間後の29日と9月12日に再び対戦することになる。エースを打ち崩すことはたやすいことではない。チーム一丸で粘り強く攻め、得点の糸口を探していく。

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