阪神・西勇 3勝目!8回2失点、移籍後初京セラ星 次はノーノー!?小川に刺激

 お立ち台でボーア(右)、サンズの両助っ人に腕を持ち上げられ大喜びする西
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 「阪神10-2広島」(15日、京セラドーム大阪)

 1週間前と同じく大瀬良との投げ合い。エース同士の意地のぶつかり合いを制したのは阪神の西勇だ。8回2失点。前回とは違い、相手よりも長くマウンドに立ち続けてつかんだ3勝目だ。大量援護をもらい、7月18日・中日戦以来、約1カ月ぶりに味わった白星。満面の笑みが充実の証しだ。

 「本当に打線の援護で、自分が投げやすい環境だったので、助かりました!」

 2点の先制をもらった直後の二回。鈴木誠に左中間へ本塁打を浴び、その後2死一塁となり打席には田中広。一走・菊池涼が飛び出し、挟殺プレーとなったが、送球がそれてセーフに。嫌な流れの中、チェンジアップで空振り三振に取ると、マウンドで「シャー!」と雄たけびを上げた。

 8日同戦は6回1失点。自身の勝敗はつかなかったが、7回1失点の大瀬良が勝利した。今回は西勇に軍配が上がり、リベンジを果たすも「それよりも昨日負けてて今日勝てたことが大きい」と前夜の敗戦の流れを断ったことを一番に挙げた。

 交わした約束がある。移籍1年目、昨年2月の宜野座キャンプで初めて梅野と食事をした際、2人の決め事を作った。「(サインを交わす中で最終的に)お互い一致したサインでうなずいたならそれで勝負したい。打たれてどうこうは言いたくない」-。

 梅野も衝撃を受けたという。「西さんは捕手みたいな目線で考えてくれている。(そんな投手を)初めて受けました」。愛妻には全幅の信頼を寄せる。共同作業で勝ち取った1勝。西勇は「梅野が本当にいいリードをしてくれた」と正捕手への感謝を忘れなかった。

 110球の熱投。阪神移籍後では初めて京セラドームでの白星を挙げた。「(同学年の)小川(ヤクルト)がノーヒットノーランしましたので、僕も負けないように」。苦しい夏場でも長い回を投げ抜き、エースが勝利への道を作る。

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