広島・菊池保 勝ちきれず…九回あと1人で痛恨同点打 引き分けで最下位

 「阪神3-3広島」(22日、甲子園球場)

 勝利へのシナリオは、虎党の大歓声によって書き換えを余儀なくされた。土俵際まで相手を追い詰めながら、最後のアウト一つが取れない。4番手の広島・菊池保が2試合続けて九回の1点リードを守れず、痛恨のドローで最下位に転落。佐々岡監督は「あと一歩という中で、難しいというか、何というか…」と頭を抱えた。

 勝利目前だった。1点を追う九回表に2点を奪い、1点リードで九回裏に突入。マウンドには、抑え不在で代役を務めている菊池保が上がった。先頭の梅野を遊撃への内野安打で出塁させ、犠打で1死二塁のピンチ。8番・木浪を左飛に仕留め、今季初の1点差勝利を視界に捉えた。しかし、猛虎打線の執念が上回った。

 途中出場の近本にカウント1-1からの3球目を右前に運ばれ、悪夢の同点適時打。敵地・甲子園の熱気とは対照的に、三塁ベンチと広島ナインには重いムードが漂った。

 菊池保は19日のヤクルト戦でも、1点リードの九回に登板し、同点とされていた。2試合続けての火消し失敗に指揮官は「今、(試合が)終わったところなので、これから考えます」と明言は避けたが、配置転換の再検討を示唆した。

 これで今季の阪神戦は4試合で1分け3敗と白星なし。“虎アレルギー”の前兆が見えつつある。リリーフ陣の再構築なくして、上位進出への視界は開けてこない。

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