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【菊花賞】主役はオレだ!武豊 単独トップ菊6勝目 ゴーイントゥスカイを華麗エスコート「ディープの孫で勝つのも競馬の奥深さ」

 追いすがるバステール(右)を引き離すゴーイントゥスカイ(撮影・坂部計介)
 追いすがるバステール(右)を引き離すゴーイントゥスカイ(撮影・坂部計介)
 笑顔でガッツポーズをする武豊(撮影・石湯恒介)
 笑顔でガッツポーズをする武豊(撮影・石湯恒介)
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 「菊花賞・G1」(25日、京都)

 主役を見事にかっさらった。ロブチェンの3冠を阻止したのは3番人気のゴーイントゥスカイ。パートナーを初のG1勝利に導いたのは、名手・武豊騎手(57)=栗東・フリー=だ。自身にとっても19年ワールドプレミア以来、単独トップに立つ菊花賞6勝目。ベテランが存在感を見せつけた。また、管理する上原佑紀調教師(36)=美浦=にとっても、うれしいG1初勝利。平成生まれ初の菊花賞トレーナーとなった。

 誰よりも淀の舞台を知る男が本領を発揮した。春の阪神では恵みの雨で宝塚記念を制したが、今回は「(雨が)上がって欲しい」と願った。すると京都競馬場に日が差し込み、良馬場に…。自然を味方に付けた武豊はゴーイントゥスカイを初のG1勝利へとエスコートし、菊花賞単独トップの6勝目をマーク。「強い馬に乗っているし、それだけ長いことやっているということ。ディープの孫で勝つというのも、競馬の奥深さを感じた」と笑った。

 2着馬との着差は鼻。ただ、その大きな“鼻差”は3000メートルの長丁場に、持ち得る技術を集約させた結果だった。不安なスタートが決まり「ロブチェンより前で競馬できる」と大きなアドバンテージをゲット。大逃げするキンググローリーから離れた2番手のシートゥサミットのペースも、そこまで遅くないと体内時計で感じ取った。「思ったよりいい形になった」。手応え十分の感触で2周目の4角を迎える。内でじっくり脚をため、あいた進路は見逃さない。最後の直線。インから懸命に脚を伸ばし、ゴールを先頭で駆け抜けた。

 この世界のトップで居続けられる訳が詰まった3分間だった。「青葉賞の時から乗せてもらって、秋は菊花賞でチャンスがあると調教師と話していた。ここへ向けていろいろ考えて馬をつくってきてくれたし、僕も考えてトライアルを乗った。結果が出てうれしい」。後方に沈んでいく2冠馬。皮肉にも武豊にとって前回7年前の菊花賞Vは、ロブチェンの父ワールドプレミアだった。

 決戦前の23日にはオーナーと“すなわち願いが成就する”という名前にちなみ、大願成就の御利益があるという京都市東山区の即成院へ必勝祈願に訪れた。「前走より馬の雰囲気が良かったし、折り合いが付いたのが大きかった。ゲートの中でも我慢できていた。そこがダービーとは違うと思った」と振り返ったレジェンド。今後進むのは王道路線。「もっと成長できる」。祖父ディープインパクト、父コントレイルに続く史上初の菊花賞父子3代制覇を成し遂げた相棒とのコンビで、競馬界を盛り上げていく。

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