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思わず馬も二度見!?「馬が僕を見て『なんだあれは』と物見を」 身長187センチ助手のでっかい目標
寒風吹きすさぶ栗東トレセンに、遠目からでもすぐに分かる大きなシルエットがある。野中厩舎で活躍中の奥村竜平助手(26)だ。その身長は187センチ。馬の故障リスクを回避する面などで小柄な体格が有利とされる競馬界において、文字通り“規格外”の存在感を放つ若きホースマンだ。
母方の祖父は元厩務員で、おじが元騎手の故・柿元嘉和氏という環境で育った。幼い頃から牧場などで馬と接する機会も多く、次第にこの世界を意識したという。中学入学と同時に乗馬を始めたが、2年生の時点で既に身長は170センチ台半ば。「まだ伸びると思っていましたし、騎手の道は考えませんでした。生き物が好きでしたし、この道に入る時に祖父が喜んでくれたのが何よりうれしかったですね」。そう語る表情には、家族への温かな思いがにじむ。
地元の栗東高校馬術部、北海道の白井牧場での下積みを経てトレセン入り。かつて競馬学校の厩務員課程には体重60キロ以下という入学制限があったが、時代の変化とともに緩和。現在でも『おおむね70キロを超えない』という目安はあるというが、それでも大きな追い風だった。「そのおかげで楽になりましたね。もともと僕は体質的にあまり増えないタイプですけど、入学する時には64キロぐらいあったと思いますから」。食事制限に苦しむことなく、その力を存分に生かせる時代が到来している。
「最近は僕よりも大きい人が入ってくるようになりました。190センチ近い後輩もいます」というが、現時点ではあくまで少数派。「馬に乗る時のブーツやズボン、安全靴、それから手袋なんかの道具だと既存のサイズがないです」と長身ならではの困りごとも多数。それでも「JRAさんからの支給品でサイズを測ってもらえるので助かっています」と配慮に感謝する。
そんな彼を初めて見る馬たちもまた、戸惑いの目で迎えることがある。「馬が僕を見て『なんだあれは』と物見をして驚くことがたまに…。偶然かもしれませんけど」と少し気まずそうに教えてくれたが、その存在感は馬にとっても特別なのかもしれない。
もっとも、その頼もしい大きな体は馬を扱う上ではメリットにもなる。「小さい人よりは大きい人間が乗った方が、暴れる馬もおとなしくなる傾向がある気がします。世話をする時も物理的な目線が僕の方が上からになる分、馬に程良くプレッシャーを与えられるかもしれません。目線が下になることって、馬にとってはなかなかないでしょうから」。それから、その長い足は「安全装置」としても機能する。「馬体をギュッと挟んで馬の腹の下まで回せる。その分、グリップがつくりやすくて落馬しにくいと思っています」。馬上でバランスを崩しそうになる時も、その足でしっかりとホールドできるのだ。
トレセン4年目を迎え、少しずつ技術的な手応えもつかみつつある。「自分のバランスだったり拳の位置、拳の使い方。まだまだ推進が甘くて、指導は受けますが、最初のつたなかった技術が少しは良くなってきた」と胸を張る。奥村助手がその技術を注ぎ込んでいる1頭が、年明けのシンザン記念で3着したアルトラムスだ。「本当に遊び盛りの子どもという感じですが、最後の脚はすごいものを持っています」というように素質は一級品。「ゲートが少しだけ遅かった」と課題も冷静に分析しつつ、高みを目指していく。
「重賞、そしてG1で戦える馬を育てたいです」と力強く目を輝かせた奥村助手。これから競馬界を目指すであろう、彼と同じような“大きな”後輩たちへ向けるまなざしも、また温かい。「競馬界自体が人が欲しい状況で、昔よりもハードルは下がりました。しんどいってイメージがあると思うんですけど、その苦労に見合うだけのものが絶対にあります」。大舞台で、その優しい笑顔が見られる日も、そう遠くはないはずだ。(デイリースポーツ中央競馬担当・島田敬将)
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