2025.04.22

【青葉賞】エネルジコ　無傷３連勝＆重賞奪取でダービーへ　ルメールも好感触「コンディションは良さそう」

　「青葉賞・Ｇ２」（２６日、東京）

　今週はＧ１もひと休み。東京ではオークス、ダービーへ向けた戦いが行われる。土曜メインの青葉賞で主役を務めるのは新馬－セントポーリア賞と連勝中のエネルジコ。２戦とも断トツ上がりで豪快な差し切りと、インパクト大の走りを披露。自慢の末脚で祭典への切符をつかみ取る。

　今年がラストクロップとなるドゥラメンテ産駒が、クラシックの勢力図を塗り替えるか－。２戦２勝のエネルジコが名手ルメールとの初コンビでダービー前哨戦に臨む。

　昨年１０月の新馬戦を豪快に差し切ると、続くセントポーリア賞では父子制覇を達成した。そのレースぶりは、まさに規格外だ。スタートで出遅れて後方からの追走となり、直線でも進路を切り替えながら。それらのロスを全てはねのけ、大外一気で突き抜けたのだからただ者ではない。

　３月２８日に福島県のノーザンファーム天栄から帰厩。美浦Ｗでの１週前追い切りでは反応がひと息だったが、もともと攻め駆けするタイプではないので心配は無用だ。初コンタクトとなったルメールも「重心が低い馬なのでウッドチップだと動けない。芝の方がいいと思う。コンディションは良さそうでした」と感触は決して悪くなかった。

　高柳瑞師は「（成長して）体が伸びてきたことで、以前からもうひとつだったバランスがさらに悪くなっている感じ。来週までに整えていきたいですね」とやや慎重なトーン。ただその一方で、「もともと体質がしっかりしておらず、ここ２戦の走りにはこちらもビックリしているくらい。距離が延びるのは大丈夫だし、前走同様のパフォーマンスを出せれば」と、その素質に確かな手応えを感じている。

　今年から施行時期が１週早まり、優先出走権さえ獲得できれば例年より余裕を持って本番に臨めるようになった。長らく言われてきた“青葉賞組はダービーを勝てない”というジンクスを打ち破るべく、重賞タイトルを手土産に、無傷のまま祭典へ乗り込む。