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【地方競馬】ランリョウオーが地方最長距離の重賞を制覇

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 「金盃・S2」(24日、大井)

 直線のマッチレースを制したのは3番人気のランリョウオー。1番人気のセイカメテオポリスを頭差抑え、昨年4月のブリリアントC以来の重賞5勝目をゲット。過去2年は2、3着のメテオポリスが、今年も頂点に届かず2着惜敗だった。上位2頭に「ダイオライト記念・Jpn2」(3月6日・船橋)への優先出走権が与えられた。3着は4番人気のミヤギザオウだった。

 2周目の3角手前で、逃げた僚馬マテリアルガールをかわして先頭に立ったランリョウオー。これに外から馬体を並べに行ったセイカメテオポリス。冷たい北風が吹き荒れる中、夕日を背に2頭の壮絶なたたき合いが繰り広げられた。直線に入っても互いの右ステッキで相棒を鼓舞しながら一歩も譲らない。最後は首の上げ下げ。勝利の女神は、わずか頭差でランリョウオーにほほ笑んだ。

 主戦の本橋孝は「きょうはこの馬のペースと言うより何とか2600メートルを持ってもらおうと、こちらのペースにしてしまった。道中行きたがっていたけど、よく我慢してくれました。最後はいい時の勝負根性を出してくれましたね」とホッとした表情。昨秋は重賞で3戦連続2着もあり、「幸先のいいスタート。今年はやってくれると思います」と反撃を誓った。

 小久保智師にとっては昨年のカイルに続く連覇となり、「うれしいのひと言」と笑み。惜敗続きを打開しようと、ここ2戦はマイル↓千八を使ってきた。「刺激を与えようと使ったけど、その分、逆にしまいが苦しくなってしまった。最後まで持ってくれと思いながらでした」と苦笑いで胸をなで下ろした。

 どんな条件でも常に一生懸命走るのがセールスポイント。この後はひと息入れる予定。「年齢を重ねているけど、今年は(積極的に)交流レースを狙っていきたい」と宣言。まだ明けて6歳。衰えるには早過ぎる。さらなる高みを求めて、気持ちを新たにした。

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