阪神・緒方凌介が戦力外に…俊足&強肩&勝負強さで“新庄2世”と呼ばれた男

阪神・緒方凌介が戦力外通告を受けました。2012年ドラフト6位で入団、俊足&強肩&勝負強い打撃で掛布雅之氏からも高く評価され“新庄2世”と呼ばれた男。ケガと戦いながら必死にもがき続けた6年間でした。

公開日:2018.11.4

2015年4月1日デイリースポーツ紙面

【2015年4月1日デイリースポーツ紙面より】
 1軍を目指す若虎が〝再スタート〟を切った。昨年9月に右膝半月板の手術を受けた緒方が、ウエスタン公式戦で今季初安打初打点となる二塁打を放った。「やっと始まったなというか、〝開幕〟したという感じですね」。
(中略)
 昨季は1軍28試合に出場し、プロ初アーチを含む2本塁打を記録した。だが2軍降格後の9月に右膝を故障し手術。「リハビリを手伝ってくださったトレーナーや、周りの方々に感謝しています」。まだ怖さもある。それでも、周囲の支えがあってここまできた。
 「どんどん(状態を)上げていって、上から呼んでもらえるようにしっかりと頑張りたいです」。1軍の舞台を見据え、一歩一歩前へ進んでいく。

2015年5月5日デイリースポーツ紙面

【2015年5月5日デイリースポーツ紙面より】
 胸に引っかかっていたものが、きれいさっぱりなくなった瞬間だった。「自分にとって大事に思っていたところだった。結果的に走れて良かった」。昨年9月に右膝半月板のクリーニング手術を受けた緒方が、復帰後初めて盗塁を成功させた。
(中略)
 3月25日の育成試合で実戦復帰した当初は、患部への負担を考慮し指名打者や3打席限定出場などの制限を設けていた。現在は守備にも就き、フルイニングで出場するなど万全な状態。ただ、〝走れていない〟ことは、少し気がかりだった。
 「自分は走ってなんぼの選手。これからどんどん走っていきたい」。この日はマルチ安打と、打撃でも存在感を示した。不安はもうない。目指す1軍の舞台へ、走り続ける。

2015年5月22日デイリースポーツ紙面

【2015年5月22日デイリースポーツ紙面より】
 待望の今季ウエスタン第1号は、逆方向への一撃だった。緒方が四回2死、中日のドラフト1位・野村(三菱日立パワーシステムズ横浜)の高めの直球を完璧に捉えた。「しっかりと振り切れましたし、押し込めました」。打球は風にも乗り、左翼フェンス後方のネットに到達した。
 右膝のクリーニング手術から復帰後、実戦では初の一発。「手応えのある打撃でしたね」と表情も明るい。
(中略)
 目線の先は、1軍の舞台しかない。「呼んでもらえるように、しっかりと頑張ります」。故障を乗り越えた背番号65は、着々と歩みを進めている。

確実に復活への階段を上っていた緒方ですが、さすがに手術の影響は大きかったか、2015年は1軍昇格なしに終わります。10月、その胸の内をインタビューで吐露しています。

2015年10月13日デイリースポーツ紙面

【2015年10月13日デイリースポーツ紙面より】
 ―3年目を振り返ってみて。
 「今年1年間、何の印象もないっていうのが正直な気持ちです。ケガもして実際一回も1軍に上がれてないですし。全体的に力不足な1年だったっていうのがあります。どこがよかったか、悪かったかっていう感じでもないです。終わったことを悔やんでも仕方ないんで、切り替えてやっていくだけですね」
(中略)
 ―今後へ向けて。
 「もう自分の中では次はスタートしているのと同じです。フェニックスでは形どうこうよりも、とにかく結果を求めてやっていきたいです」

2016年、自身の“超変革”で1軍目指す

新着のまとめ

もっと見る

主要ニュース

リアルタイムランキング

まとめ記事ランキング