阪神・緒方凌介が戦力外に…俊足&強肩&勝負強さで“新庄2世”と呼ばれた男

阪神・緒方凌介が戦力外通告を受けました。2012年ドラフト6位で入団、俊足&強肩&勝負強い打撃で掛布雅之氏からも高く評価され“新庄2世”と呼ばれた男。ケガと戦いながら必死にもがき続けた6年間でした。

公開日:2018.11.4

 金本監督は「彼自身も下で腐らず上を向いて1軍に絶対に上がるという気持ちで振ってきた証拠でしょう」と目を細めた。

緒方、サファテ撃ち 今年1軍初打席でバックスクリーンへ!開幕センターに急浮上

 「そりゃ、今おる外野手で開幕で菅野を打てそうなやつといったら…緒方ちゃうか?(笑)いや、冗談抜きで。あるよ。ないことないよ」と一気に開幕センター争いの候補に急浮上した。

緒方、サファテ撃ち 今年1軍初打席でバックスクリーンへ!開幕センターに急浮上

 「厳しい立場なので1打席、1打席、結果を出さないと生き残れない」と緒方は言う。プロとして崖っぷちに立たされても必死に牙を磨き、史上最高のストッパーから放った起死回生のアーチ。これが緒方の野球人生を激変させるかもしれない。

緒方、サファテ撃ち 今年1軍初打席でバックスクリーンへ!開幕センターに急浮上

しかしペナントレース中の1軍昇格はなし。そして届いた非常な通知。

2018年10月31日デイリースポーツ紙面

【2018年10月31日デイリースポーツ紙面より】
 阪神は30日、兵庫・西宮市の球団事務所で緒方凌介外野手(28)に対して来季契約を結ばないことを通告した。緒方は2012年度のドラフト6位で入団。和田元監督、掛布元2軍監督らからも高く評価された逸材だったが、結果を残せぬままユニホームを脱ぐ。
 29日にみやざきフェニックス・リーグが終了。全選手が帰阪した翌日、第2次で戦力外通告を受けた。同リーグ参戦中に古傷の「右膝関節のねんざ」を発症し、リハビリ中だった緒方は、どこか晴れ晴れとした表情で語りだした。球団に対しての感謝、ファンに向けての謝罪だった。
 「ケガで始まり、ケガで終わる。自分らしいですね。膝を手術していた自分をプロに導いてもらった。球団には感謝しています。一番は、どんな状態でも応援していただいたファンの方に、申し訳ないですし、感謝の気持ちでいっぱいですね」
 俊足強肩、巧打の外野手として期待されたが、プロ通算51試合の出場。今季は、オープン戦でサファテから本塁打を放つなどアピールするも、昨季に続いて1軍出場がなかった。「膝もこういう状態なので。僕の中では一区切りつけたいと思います」。悔いはないと、現役引退を表明した。潔くユニホームを脱ぎ、第二の人生を歩む。

俊足&強肩、そして勝負強い打撃。“新庄2世”と将来を期待されながら、その潜在能力を開花させられぬまま球界を去る緒方。
「もし」「たら」は禁句と知りつつ、もし右膝のケガがなければ、猛虎をけん引する主力選手になっていたかもしれません。

さらば緒方凌介、タテジマ生活で見せた闘志を、第二の人生で。

阪神・緒方凌介

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