阪神“鯉キラー”高寺に追い風 開幕広島戦、遊撃スタメン発進へ「戻すというよりは新しく」ゼロからの挑戦
「阪神秋季キャンプ」(4日、安芸市営球場)
阪神・高寺望夢内野手(24)が4日、来季は“コイ退治”からシーズンに弾みをつけるよう意気込んだ。来季の開幕戦は3月26日・広島戦(京セラ)に決定。自身にとって相性の良いカードで追い風に。高知県安芸市で行われている秋季キャンプでは遊撃一本で鍛錬の日々。遊撃争いに参戦した新参者は技術向上にまい進し、開幕遊撃への道を地道に突き進む。
来季は遊撃に腰を据える。その覚悟を持って高寺は安芸にやって来た。「結構しっかり追い込めているんで、良いキャンプになっているなと思います」。己を限界まで追い込み、実りの秋とすべく背番号67は連日、泥にまみれている。
来季のセ・リーグ試合日程が発表され、阪神の開幕戦は3月26日・広島戦(京セラ)に決定。高寺にとっては相性の良いカードだ。今季の広島戦は58打数18安打、打率・310。対セ球団では唯一の3割超え。本人は「何でなんですかね…ちょっと分からないですけど」と首をかしげたが、「打っているみたいです」と気分は当然悪くない。
相性の良さを発揮しスタートダッシュを決めるためにも、当然狙いたいのは開幕スタメンの座。遊撃にコンバートされた今、それはつまりシーズンの船出となる一戦で内野の要を務めることになる。
今季は元山、熊谷、小幡らが守ったポジション。残留が決まった木浪、ドラフト4位・相羽(ヤマハ)ら、争いは熾烈(しれつ)を極めるが、高寺は「ライバルって言えるほどショートをやっていないので、申し訳ないです」と立場を分かっている。遊撃手として高卒入団したが「あまり(昔は)うまくなかったので(感覚を)戻すというよりは、新しくっていう気持ちでやっています」と、まさにゼロからの挑戦だ。
田中1軍内野守備走塁コーチは言う。「今から本当にショートのレギュラーを取ろうと思ってやるなら、まだまだやっていかないといけないことはある」。課題は間違いなく多い。ただ、その上で「第1クールの取り組む姿勢も良かった。内野の感覚だけは戻ってきている」と姿勢を認めた。
開幕スタメンの座は「今はちょっと考えられない」と高寺。険しい道だからこそ「自分の技術を上げることしか考えていない」。来年の3月26日に向けて、今は一心不乱に鍛錬を積み重ねるだけだ。
