阪神・佐藤輝 逆転呼び込む反撃打 球宴で2戦連発の勢いそのまま「つなぐ気持ちで」森下に気遣いも「無理せずにね」
「ヤクルト3-4阪神」(31日、神宮球場)
火花の散るような、強烈な打球を一塁線へ飛ばした。阪神・佐藤輝明内野手が逆転を呼び込む、貴重な適時二塁打。「つないでもらったので、自分も後ろにつなぐ気持ちで打席に入ってました」。研ぎ澄まされた集中力で終盤の逆転勝利に一役買った。
3点ビハインドから2点差に迫り、なおも七回2死一、二塁。丸山翔に追い込まれながら、フォークをうまく拾った。「うまく打てたと思います」。打球は一塁ベース付近で少し弾んで、一瞬で右翼フェンスまで到達。1点差に追い上げ、二塁上ではベンチに両手を上げた。
この日は久しぶりの3番起用。弟分の森下が下半身のコンディションを考慮され、ベンチスタートとなったからだ。打線の核が一人抜けた分、黙っているわけにはいかない。途中出場の後輩が四球でつないでくれたチャンスでもあった。どの打順に座っても、きっちりと仕事を果たしてくれる。
球場入りの時には「暑すぎ」と苦笑いを浮かべていた。勝負の8月、必ずしも全員が万全の状態とはいかない。森下にも「無理せずにね」と気を使い、「また明日、一緒に頑張りたいですね」と背中を押した。
球宴では2戦連発。昨年と合わせて、球団史上初の3試合連続本塁打を記録していた。その勢いを恐れてか、1、2打席目は四球。甲子園から東京ドーム、富山と移動して、ここからは遠征が続くが、調子を落とす気配はない。何よりも、3点ビハインドをチーム一丸で逆転したことに大きな価値がある。
7月は打率こそ2割前半だったが、打点は5、6月よりも多く稼いだ。チームとしても月間の勝ち越しに成功。いよいよ8月に突入する。「粘ってね、ワンチャンスでつないでものにできたので良かったです」。苦しい時でも、猛虎打線には佐藤輝がいる。この男が輝き続ける限り、チームの勢いは止まらない。
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