男子マラソン 山下一貴が「言葉がアレなんだけど」18年Vの井上大仁から強烈助言 金メダル獲得に「ホッとしています」
「アジア大会・陸上、男子マラソン」(26日、パロマみずほスタジアム発着)
日本代表の山下一貴(三菱重工)が2時間10分49秒でゴールし、18年ジャカルタ大会の井上大仁以来2大会ぶりの金メダルを獲得した。“イチタカスマイル”全開でゴールに飛び込み、「先輩方がメダルを取ってきてる。周りの期待も大きかったので、獲得できてホッとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
小雨が降る中でスタート。17キロ地点でともに代表として走った吉田が脱落したが、山下は先頭集団に残った。33キロあたりで、バルワル(インド)、ハン(韓国)と形成した集団から一時離れたが、すぐに追いつき、ペースをキープ。その後バルワルとの一騎打ちとなったが、35キロ過ぎから、前に出ると一気に突き放し、独走状態だった。
18年ジャカルタ大会で優勝した井上は、同じ三菱重工の先輩。練習で助言を受けて、この日のスタートラインに立った。山下は「ちょっと言葉がアレなんだけど」と前置きを受け、「『殺しにいっているやつと殺すぞって脅してるやつは全然気持ちが違う。殺しにいけ』と言われた」と、レースでの強気な姿勢の大切さを教わったという。「『絶対に1位を取るんだじゃなくて、1位なんだというメンタル、一番速いんだというメンタルで臨んでいたから、おまえもそういうメンタルでいけ』と言われました」と明かした。
来年10月3日には、名古屋で28年ロサンゼルス五輪の代表選考会としてMGCが行われる。アジア大会の金メダルも「ロスへのステップ」。「MGCも特殊なレース。今回よりも人数が多き大会ですし、自分と同じような力の選手もいっぱいいらっしゃると思うので、簡単にはいかないと思う」と語った。
