阪神・藤川監督 門別に炎の猛ゲキ、異例のマウンドへ 5回5失点左腕に奮起求む「今後磨いてくれたら」

 「中日7-3阪神」(4日、バンテリンドーム)

 虎が名古屋で竜に今季初黒星を喫した。悔しい逆転負けの中、阪神・藤川球児監督(45)は異例の行動に出た。初回、今季初めてマウンドへ向かい、3点のリードを吐き出して苦しむ門別へ猛ゲキを飛ばした。尻上がりに調子を上げた左腕は5回7安打5失点で黒星。試合後、指揮官は左腕に奮起を求め「また明日、ニューゲームですね」と切り替えを強調した。

 湧き出る感情を抑えることなく、藤川監督がマウンドに足を向けた。投手交代を含めて今季初めて見せた光景。異例の猛ゲキで先発・門別の背中を押した。両リーグ最速の20勝到達はならず、大敗に終わった試合後は厳しい表情。再調整が決まった左腕に奮起を求めた。

 「今後、自分の中で磨いてくれたらいいと思います」。大きかった期待の分だけ言葉にも怒りがにじんだ。初回、3点を先制した直後のマウンド。先頭・カリステに初球の147キロを狙われ、右中間フェンス直撃の二塁打を浴びる。続く福永には1ボールからの2球目、直球を中前に運ばれた。

 わずか3球で1点を返されると、続く村松を歩かせ一、二塁。ここで細川には2ボールから、ツーシームを右中間スタンドまで運ばれた。一挙4失点で3点あったリードが消滅。3本の安打はいずれも初球ストライクで、初登板の緊張をほぐす間もなかった。1死後、ボスラーにも右翼線二塁打を浴びると、藤川監督がマウンドに向かった。

 「割り切って変化球を思い切り腕を振ってこい」。ここまでの17球に問題点を感じ取った。変化球に対する自信のなさから直球を狙われ、その後は苦し紛れの変化球を痛打される悪循環。4月28日のヤクルト戦(神宮)で、才木に「1軍では最高のパフォーマンスを見せにいく姿が必要だ」と話したように、門別には直ゲキで気迫を求めた。

 この叱咤(しった)から続く1死二塁を切り抜けると、二回も2死満塁をしのぐなど尻上がりに調子を上げた。ただ、5回7安打5失点で敗戦。左腕は現在地を見つめた。「変化球でもっと腕を振ることを意識してから良くなった。また一からやり直し、次はあんな投球をしないようにしたい」。将来のエース候補としても期待される21歳の逸材。マウンドで得た課題は成長の糧になる。

 流れを失った試合に打線も二回以降は沈黙。相手先発の中西にプロ初勝利を献上し、開幕から続いた対中日の連勝も6で止まった。5日の第2戦の早川も今季初先発の投手。勝ちながら育てる戦いは続く。藤川監督は前を向き切り替えを強調した。「また明日、ニューゲームですね」。失敗や敗戦の悔しさを糧に、勝利の喜びを収穫に進む143試合。全てを背負ってまた新たな1日を戦う。

 ◆藤川監督がマウンドへ 昨年6月14日楽天戦(楽天モバイル)で、就任以来初めて試合中にマウンドへ向かった。同点に追いついた直後の九回裏に、漆原が登板。先頭の浅村に四球を与え、犠打を決められ1死二塁のピンチを招く。続くゴンザレスへカウント1-1となったところで、マウンドへ。「どんどん勝負していくように」。奮起した漆原は、無失点で1イニングを投げ切ったが、試合はサヨナラ負けとなった。

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