阪神・石井の目に涙 聖地を埋めつくした虎党にあいさつ 八回に痛恨の同点被弾 藤川監督はベンチで腕を組み相手の胴上げを見つめる

 「SMBC日本シリーズ2025、阪神2-3ソフトバンク」(30日、甲子園球場)

 阪神が逆転負けで4連敗。1勝4敗で2023年以来の日本一はならなかった。

 延長十二回、最後の打者・高寺が二ゴロに倒れると、ベンチの藤川監督は腕を組んだまま、歓喜の輪を作った相手ナインを見つめた。

 ソフトバンク・小久保監督の胴上げが終わると、阪神ナインは右翼の芝に整列。甲子園を埋めつくした阪神ファンにあいさつした。2点リードの八回に登板し、柳田に同点2ランを被弾した石井は、目に涙を浮かべてファンに頭を下げた。

 うつむいたままベンチに引き揚げる石井のもとにはデュプランティエが近寄り、両肩をそっと抱いてなぐさめた。

 石井は今季4月4日・巨人戦で失点して以来、相手に得点を許さず50試合連続試合無失点のNPB記録を保持。CSファイナル以降も継続して通算56試合連続無失点としていたが、57試合、209日ぶりの失点はソフトバンクに追いつかれる痛い被弾となった。

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