阪神・岩崎 藤川監督の登場曲使用のわけ 引退会見で託された「達成する必要があった」 最速優勝決めた広島戦

 阪神・岩崎優投手(34)が2年ぶりのセ・リーグ制覇から一夜明けた8日、NPB史上最速優勝を決めた7日の広島戦(甲子園)で、藤川球児監督(45)の現役時代の登場曲を使用した理由を激白した。虎党にとってなじみ深いLINDBERGの名曲に背中を押されて、向かった九回のマウンド。20年11月に行われた藤川監督の現役引退会見での発言をきっかけに、思いを継承して、5年間温めてきた極秘プランだったことを打ち明けた。

 指揮官との絆の証しだった。藤川監督が現役時代に使用して、聖地を幾度となく熱くしたLINDBERGの「every little thing every precious thing」。V奪還を目前にした九回、熱気渦巻く甲子園に響き渡った。万感の前夜を回想した岩崎が、「長いっすよ?本ができるかもしれないです」とジョーク交じりに前置きした上で、選曲への思いを明かした。

 「監督が引退会見の時に、『(03年、05年に続く)3度目の優勝をまだ果たしていない。でも、エキスは入っているから、後輩たちがやってくれる』っていうことを、おっしゃってたんですね。そのエキスが入ってる身として、やっぱり達成する必要があったんです。(監督に)就任されるときに、優勝する時はって思っていたんですよね」

 虎党仰天の演出には葛藤もあったという。試合中に球場全体で感動を共有したからには、抑え失敗は許されない。「その一発で決める必要がありますから、曲を変えるっていうことは。ものすごいプレッシャーがかかる」。担当スタッフとも相談した上で、「そんなチャンスもいつ次あるか分からないですし、甲子園じゃない場合はできないし」と実行に至った。

 結果的に危なげなく三者凡退で試合を締めて、自身2度目の胴上げ投手に。「自分への挑戦みたいな、そんな意味合いもありました。でも、それに打ち勝てたんで昨日は。本当に良かったです」。藤川監督とは抱擁で喜びを分かち合ったが、「当たり前ですけど、めちゃめちゃうれしくて。そのためにやってきて。監督の存在がなければ、ここまで来られていないですし」と敬意を表した。

 V決定後は深夜までテレビ生出演が続いたが、この日は昼過ぎに甲子園に姿を見せ、軽く体を動かした。そして、ペナントレースに一区切りついたことで、石井らとともに今季2度目の出場登録抹消に。「しっかりもう一回ね、体とね、心と、整えて、先の戦いに向けてやっていきたいと思います」。猛虎のレジェンドクローザーから受け継いだ“エキス”を全身に染み渡らせて、必ず日本一へと返り咲く。

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