セ5球団は大惨敗「敗因を徹底分析すべき」評論家がバッサリ「異常なシーズン」「来年も阪神1強の可能性が高い」

 プロ野球のセ・リーグは阪神が圧倒的な強さを見せつけ、2年ぶりのリーグ優勝を果たした。巨人OBでデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は歴史的な独走優勝を許したセ5球団について「恥ずかしいレベルの大惨敗だよ」と切り捨てた。

 例年なら熱を帯びてくるはずのペナントレース最終盤。だが、今年は空席が目立つ球場も少なくない。関本氏は「優勝チーム以外、5球団が借金を抱えているなんて異常なシーズン。CSがあるとはいえ、冷めてしまったファンもいるんじゃないか」と語った。

 2位・巨人と17ゲーム差。なぜ、ここまで阪神の独走となったのか。関本氏は「各球団の主力選手に次々とけが人が出て阪神は出なかった。そうしたコンディション管理の部分は確かに大きい。ただ、それだけではない。近年の阪神はドラフトで成功しているが、他の球団は育成も含めてどうなのか。キャンプからの取り組みは間違っていなかったか。危機感を持って、各部門で敗因を徹底分析すべきだろうな」と指摘した。

 昨季リーグ覇者の巨人は菅野が抜け、戸郷の不調や岡本の離脱も響いた。ただ、関本氏は低迷の一因に「守備の崩壊」を挙げる。昨季リーグ最少だった失策数58が今季は激増。ここまでリーグワースト71失策となっていることに「守りも阪神とは大きな差が見えた。特にスローイングのミスが目立つ。担当コーチを含めて、しっかり原因を突き詰める必要があるだろうな」と語った。

 他の4球団への評価も厳しい。「DeNAはリリーフを整備できなかったし、DeNAはリリーフを整備できなかったし、けがの多いオースティン、バウアーも期待した活躍はなかった。カープは投手力も落ちているし、攻撃も足の使える選手がいるわりに淡泊に終わる試合が多い。中日も期待の石川昂がやっと1号を放ったかと思ったらけがで2軍。生え抜きの野手が伸び悩んでいるよな。ヤクルトは相変わらず試合を作れる先発が少なく、監督を代えてどうこうなるレベルじゃない」と、バッサリだ。

 阪神は先発の村上と才木、野手も主軸の森下、佐藤輝、中野が20代。大山、近本、坂本も30代前半だ。関本氏は「巨人、DeNA、広島にしても、若手の押し上げが物足りない。現場もフロントもチームを大きく変える覚悟がないと、来年も阪神1強の可能性が高いだろうな」と警鐘を鳴らした。

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