阪神・岡田顧問 V要因「やっぱりキャッチャーの坂本」「しっかり内角を攻める印象。『困ったらインコース真っすぐ』やろ」

 「阪神2-0広島」(7日、甲子園球場)

 23年にリーグ優勝&日本一に導いた阪神前監督、岡田彰布オーナー付顧問(67)が2年ぶりのリーグ優勝を祝福した。投手陣の活躍をポイントに挙げ、好投を引き出した坂本誠志郎捕手(31)の貢献度を評価。24年に連覇を逃した経験を生かした正捕手をたたえた。

  ◇  ◇

 今年の勝ちっぷりは予想通りというか、普通にやったら勝てると思っとったけどな。優勝の立役者は投手陣やろ。防御率がええもん。一番、試合を計算できるやんか。1試合で3点取られへんねんもん、結局な。

 やっぱりキャッチャーの坂本がこれだけの数字を引き出したと思うで。去年までと比べて、変化があるわけじゃないけど、今年は去年の失敗を活かして、しっかり内角を攻める印象があるよな。

 去年は外角を反対方向に打たれて負けたんやんか。シーズンは梅野が巨人戦(※)で追い込んでから内角にいったらええのに、坂本に外をポンとライト前に打たれて0-1で負けたやろ。

 クライマックスシリーズ(ファーストステージ)も、DeNAの牧や宮崎に外角へ逃げて打たれたやん。それではやっぱり勝てんかったから教訓になっとるというか、今年はそんなことはしてないっていうことやろう。

 今までは野村(克也)さんの配球の妙というかな、バッテリーは「困ったら原点」の外角低めに投げるというのはあったけどな。今の野球を見てると、そんなには通用しないよな。「困ったらインコース真っすぐ」やろ。阪神にはそこに要求して、投げ切れる投手陣がいてるから、坂本もそうやってリードしていけたということやろうな。

 23年に自信をつけて「よし、これでいける」と思ったのが、24年は負けた失敗があるからやろう。やっぱりそういう経験は大きいわな。

 俺が監督だった時、いろんなことを伝えたけど、選手も勝ち方も負け方も勉強したと思うからな、2年間で。ということは、勝ちたかったら、勝てる方を選ぶわな。

 優勝は2年ぶりか。ほんま、おめでとう。

 ※…2024年9月23日の巨人戦。0-0の七回無死一、三塁で高橋が代打・坂本を追い込んだ後、外角への149キロ直球を軽打されて決勝の右前適時打を浴びる

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