阪神・木浪 89日ぶり甲子園スタメン「改めて当たり前じゃない」 二塁打にファン大歓声&ナインも歓喜
「阪神6-1広島」(5日、甲子園球場)
真っさらなグラウンドに立った阪神・木浪聖也内野手(31)は、心に芽生えた感情を受け止めていた。8月12日・広島戦(マツダ)以来のスタメン出場。甲子園に限れば6月8日のオリックス戦以来、89日ぶりに見た景色だ。「当たり前じゃない」。ようやく巡ってきたチャンス。1打席目に集中した。
一挙に5点を先制した後、1死走者なしで打席に立った。制球が定まらない広島先発・森の球を見極めフルカウントから6球目。外角高めの144キロに反応した。打球が三塁線を破る。二塁到達でスタンドは大歓声。右手を上げガッツポーズを見せると、苦悩を知るベンチのナインも喜んだ。
「いつスタメンで出てもいいようなことは、ずっと想定してやってきた。1打席目に打てたというのがよかったですね」
恐怖の8番として日本一に貢献してから2年。今季はベンチを温める日が多くなった。準備から変わらぬ姿勢を貫く中、心境には少しずつ変化があった。「甲子園で試合に出られるというのは特別です。改めて当たり前じゃないんだなと。そういう気持ちは芽生えました」と木浪。結果だけが未来を変える。何度だって立ち上がるだけだ。
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