阪神・高橋は「お手本みたいな人。探究心、向上心すごい」 リハビリ組で共にした下村「どう進んでいけばいいか選択肢をくれた」
「阪神7-1DeNA」(27日、甲子園球場)
頼れる左腕が帰ってきた。阪神は先発した高橋遥人投手(29)が5回2/3を6安打1失点と踏ん張り、昨年11月の左手首手術から復帰2戦目で317日ぶりの今季初勝利を挙げた。打線も効果的に得点を奪い、後半戦2連勝スタート。貯金は今季最多の「20」となった。29日の結果次第では、待望の優勝マジックがついに点灯する。
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ルーキーイヤーの昨年4月に、右肘のトミー・ジョン手術を受けた下村は、リハビリ組で時間をともにした高橋を「お手本みたいな人です。野球への取り組みとか探究心、向上心がすごい」と尊敬している。プロの世界に入ってすぐ手術。不安がつきまとう中で、同じケガを乗り越えた先輩は大きな存在だった。
全体練習とは別メニューをこなすリハビリ組。それぞれの裁量で動くことは、ルーキーにとっては難しいことだ。そんな時にトレーニングに誘ったり、話を聞いてくれた。「どう進んでいけばいいか選択肢をくれた」と感謝しきりだ。
それゆえに再び1軍の舞台に立つ高橋の姿は、下村にとってもうれしい。「僕も早く恩返しをしたいし、遠い存在にならないように食らいつきたい」と決意を口にした。
当の高橋は「誰でも聞かれたら答えるのはみんなですよ。僕から聞くことだってあるし、特別なことじゃない」と、ひょうひょうと話す。自身も若手時代は「その都度、聞きたいことは聞いていました」と先輩に頼った経験があるからだ。実力はもちろん、多くの壁を乗り越えてきた高橋は、チームにとって欠かせない存在だ。(デイリースポーツ阪神担当・滋野航太)
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