【糸井嘉男氏の眼】阪神・高橋遥人のボールが戻ってきた ほれぼれする威力のストレート 特徴の「間」に打者が差し込まれた
「阪神7-1DeNA」(27日、甲子園球場)
阪神がDeNAに連勝し、貯金を今季最多の20とした。DeNAは自力優勝の可能性が消滅。巨人が広島に勝ち中日がヤクルトに敗れたことで、最短で29日に優勝マジックナンバーが点灯する。今季2度目の先発となった高橋が、六回途中6安打1失点で317日ぶりの勝利。2年ぶりのリーグ優勝に向けて独走態勢に入っている。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は高橋について「特徴の一つの『間』に相手バッターは差し込まれていた」と称賛した。
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初勝利の高橋投手は素晴らしいの一言に尽きました。立ち上がりこそ制球に苦しみましたが、初回をゼロで抑えて流れに乗れましたね。バッターの反応が物語っていましたが、ほれぼれするような威力のストレートがきていました。「高橋遥人」のボールが戻ってきたのではないでしょうか。
高橋投手の特徴の一つに、右足が地面に着いてからリリースするまでの「間」があります。体の関節が柔らかいのだと思いますが、相手を見ながらタイミングをずらし、ワンテンポ遅らせて切れのあるストレートを投げ込めます。そのわずかな「間」に相手バッターは差し込まれていました。
そして3安打の坂本選手です。キャッチャーという過酷なポジションでありながら打率.261、規定打席には到達していませんが出塁率.370ですか!まさに攻守の重要なピースになっていますし、こういうバッターが下位を打つ打線はつながっていくに決まっています。昨年以上に出場機会を得て試合に出続けることで、どんどん自分の実力と価値を証明していますね。
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