阪神逆転6連勝 佐藤輝がV犠飛!森下敬遠に燃えた 先発落ち大山も勝負の八回代打でチャンスメーク「全員の力の勝利」
「DeNA1-7阪神」(4日、横浜スタジアム)
笑いの止まらん鮮やかな逆転勝利や。同点の八回1死二、三塁から敬遠策で満塁となった場面で、佐藤輝明内野手(26)が決勝の犠飛を放った。ベンチスタートだった代打・大山が安打でつないだ流れから、七回に10試合連続安打を記録していた4番が期待に応え、九回にも適時打をマーク。チームは今季最長タイの6連勝で、2位・広島と6ゲーム差に広げた。
佐藤輝の放った白球は、レフトへ高々と舞い上がった。三走・熊谷が生還する犠飛となると、横浜の虎党はお祭り騒ぎに。終盤でようやく猛虎打線が目覚めた。
「なんとか最低限の仕事ができてよかったです」
今季3試合で対戦防御率0・45と苦しめられていたケイに、七回までわずか2安打と苦しんだ。そんな中で迎えた、1点を追う八回。相手投手が伊勢にスイッチすると、先頭の坂本が中前打を放ち出塁。ここで好機を拡大したのが、休養でベンチスタートとなっていた代打・大山だった。
スタメンから外れたのは1軍登録中では24年6月4日・楽天戦以来で、21年9月21日・中日戦以来の代打出場。ここでフルカウントからの6球目、高めに浮いたフォークを逃すことなく左前に運んで無死一、三塁に。近本が適時左前打を放ち、同点とした。
1打席勝負で見せた、勝利を導く大きな一打にも大山は「全員の力の勝利。すごくよかったんじゃないかなと思います」と謙虚に振り返る。この流れから、近本に続いて中野が犠打を決めると、森下はボールが2球続いたところで申告敬遠で1死満塁に。DeNAベンチが選んだ4番との勝負。それでも佐藤輝は「それも(相手の)作戦。自分の仕事に集中していた」と冷静だった。
際どいボールも見極めながら、フルカウントと粘った8球目だ。外角低めのフォークを左翼への犠飛とし、勝ち越しに成功した。一気に流れをたぐり寄せ、九回の猛攻にもつなげた一振り。佐藤輝は「みんないいバッティングをしていたので良かったと思います」と笑みを浮かべた。
この決勝犠飛だけでなく、七回には右前打で今季最長の10戦連続安打と記録を伸ばし、九回には右前適時打で計2打点をマーク。七回までは苦しんだ展開も、終わってみれば7-1での大勝。これで今季最長タイの6連勝となり、貯金も13と猛虎の勢いは止まらない。2位・広島とは今季最大の6ゲーム差と独走態勢に入った。
流れをつくった大山が「選手だけじゃなくて全ての人の力。また明日に向けてしっかり準備していきたい」と話せば、佐藤輝は「耐えるところはしっかり耐えて、良い結果が出ているので良かった」とチーム状況を語る。火が付いたら止まらない最強打線が、このまま歓喜の秋へ突っ走る。
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