阪神がサヨナラで5連勝 同点の九回に豊田が中犠飛 2位・広島敗れ今季最大5ゲーム差、巨人に今季2度目の同一カード3連勝

 「阪神3-2巨人」(3日、甲子園球場)

 阪神が九回サヨナラ勝ち。巨人相手に同一カード3連勝。5連勝で、2位・広島が敗れたことで今季最大の5ゲーム差を付けた。

 同点の九回、巨人の守護神・マルティネスを攻め無死満塁の好機。ここで豊田の中犠飛で、三塁から植田が生還した。

 試合は2連敗中の巨人が先制した。初回、阪神の先発・伊原が丸、オコエに連打を許すと、1死を挟んで増田大の左翼フェンス直撃二塁打を浴びた。ルーキー左腕は開幕から、11度目の先発で初の初回失点。二、三回も先頭打者に安打されたが、何とか粘って追加点を許さず反撃を待った。

 「カウントを整える前のボールを捉えられてしまい、初回失点を許してしまいました。立ち上がりからボールの高さかコースを工夫していかなければ苦しいなと感じていました。先制点を与えたしまったことは反省点ですが、そこからなんとか粘って投げていけたことはよかったと思います」

 左腕の粘投に野手陣も答える。四回、森下、佐藤輝の連打で1死一、三塁を作ると、大山が左前適時打を放ち中軸の3連打で1点を返す。大山は今季、巨人戦全15試合で安打を記録。昨季から数えれば18試合連続安打と、Gキラーぶりを発揮している。

 さらに五回には先頭・小幡の二塁打から、坂本の犠打野選で無死一、三塁。ここで伊原の代打・ヘルナンデスが右犠飛を放ち、三走・小幡が同点のホームを駆け抜けた。

 守備でも五回、1死一、二塁から左翼・豊田が坂本の痛烈な打球にチャージすると、正確なワンバウンド送球で二塁走者の泉口をアウトにした。同点の六回には2死一、二塁のピンチ。一塁左に鋭い打球が飛んだが、大山が素早い反応で好捕。すかさずベースカバーに入った木下に送球し、間一髪のタイミングでアウトにした。抜けていれば二走・荒巻の生還を許す可能性もあったプレー。接戦が続く巨人との3連戦で好守が際立った。

 以降は互いに小刻みな継投で終盤まで無失点で繫ぐ展開。八回には及川が1死一、二塁のピンチを背負ったが、4番に入った増田陸を二ゴロ併殺に打ち取っていた。

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