阪神育成1位・工藤 「聞いてなかった」支配下登録サプライズ発表 横田さん24番受け継ぎ「身が引き締まる思い」

 安藤コーチ(奥左)と金村コーチ(同右)が見る中、キャッチボールをする工藤(撮影・田中太一)
 支配下が決まり、喜びをかみしめる工藤(撮影・田中太一)
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 阪神・藤川球児監督(44)が6日、大阪市内のホテルで行われた恒例の「2025 阪神タイガース激励会」に出席し、育成ドラフト1位・工藤泰成投手(23)=四国ILp徳島=の支配下選手登録をサプライズ発表した。工藤は春季キャンプからアピールを続け、5日の中日とのオープン戦(甲子園)では最速157キロをたたき出す衝撃の聖地デビュー。午前中には西宮神社を参拝して必勝祈願した。

 支配下登録が決まった育成ドラフト1位・工藤(四国ILp徳島)は、発表直後の取材対応で喜びの心境を明かした。藤川監督のサプライズ演出に「何も聞いてなかったのでビックリしました。このまま結果を残していけば、あるかなっていう時に」と驚きを隠せず。育成枠でのドラフト指名から“最初のミッション”をクリアし、「まだアピールして、シーズン終わりまでしっかり投げきるというのが、新しい目標になりました」と次のステップを見据えた。

 春季キャンプから実戦4試合で無失点投球を続け、昨年12月に渡された背番号「127」は、わずか3カ月で二桁の「24」に。指揮官も激励会の壇上で言及したように、志半ばで天国へ旅立った球団OB・横田慎太郎さんが、かつて背負った番号だ。“奇跡のバックホーム”については当然認識しており、「偉大な番号というか、球団としても大事にしている番号だと思うので、そのような番号をいただいて身が引き締まる思いです」と背筋を伸ばした。

 浮かれ気分はそこそこに、責務をしっかり胸に刻む。「ずっと調子がいいというわけにはならないと思うので、いい状態にできるだけ持っていけるように準備していきたいと思います」。5日の甲子園デビュー戦では自己最速159キロに迫る157キロをマークし、大台突破への可能性も秘める。層の厚い猛虎投手陣に、覇権奪還への頼もしいピースが加わった。

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