【井川慶氏の眼】阪神・工藤 これが育成選手なのかと驚かされた6球 コンスタントに続けられれば支配下も近い

 「練習試合、阪神0-11広島」(16日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)

 阪神が開幕戦でぶつかる広島に対し、2桁失点の大敗で今季の対外試合初黒星となった。投手陣が失点する中、6番手の育成ドラフト1位・工藤は球場のスピードガンで最速158キロをマークするなど、球威に光るモノを見せた。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は「これが育成選手なのかと驚かされました」と称賛した。

  ◇  ◇

 わずか6球ではありましたが、工藤投手のボールには、これが育成選手なのかと驚かされました。魅力は何と言っても、剛球といった感じの威力ある真っすぐ。腕の振りがしっかりしていて、すごく生きのいいボールでしたね。

 この日で言うと、球速だけを見ればベタンセス投手も同じようなスピードのボールを投げていましたが、そこで結果として工藤投手が抑えられたのは、ストライク先行で投げられていたところでしょう。そういった意味では、対外試合初登板という中でも堂々と自分のボールを投げて、ヒットは1本打たれたものの、自分のペースを崩さなかったところも評価できるところだと思います。

 しかも、それまでも真っすぐに対して強さを見せていた広島の打者が、ある程度真っすぐに絞ったような打ち方をしてきた中で、結果を残せたところにも価値がありますね。どういった起用をされていくのかは分からないですが、この日のような短いイニングだけでなく、先発でも見てみたい投手です。

 今後もチャンスはもらえるでしょうし、大事なのは次の登板になるでしょう。この日のパフォーマンスで首脳陣には間違いなく良い印象を与えたと思うので、これをある程度コンスタントに続けられるのであれば、支配下登録も近いのかなと思います。

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