阪神・佐藤輝 AREネット越え弾 今年新設防球エリアなんの推定130メートル「AREネット…何それ」

 「阪神春季キャンプ」(3日、宜野座)

 阪神・佐藤輝明選手(24)が3日、フリー打撃で今年から宜野座の右翼外野席に設置された防球ネット・通称「AREネット」を越える推定130メートル弾を放つなど、7本の柵越えをマークした。臨時コーチを務めた赤星氏には走塁に関して積極的に質問。今キャンプ2度目の特守にも取り組んで、突然降り出した激しい雨にも負けず、走攻守を磨く充実の一日を過ごした。

 今キャンプ最多の7000人が集まった宜野座を、持ち前のパワーで沸かせた。日本一効果による集客増を見越して、今年から防球ネットが新たに設置された右翼外野席を初めてファンに開放。「人いっぱい来てましたね。うれしいですね」と虎党の熱視線を受け止めた佐藤輝が、フリー打撃65スイングで7本の柵越えを放った。

 右翼の芝生に陣取ったファンを守るために張られた、真新しいネットに直撃する当たりも3発。そのうち1本は、アレの先に待つ連覇への吉兆かのように、「AREネット」を越えていく推定130メートル弾となった。「何でもAREつければいいと思ってる!!AREネット…何それ」とツッコミを入れつつ、「頑張ります」と悲願のV2へ『打』の貢献を誓った。

 『走』のスキルアップにも余念はない。臨時コーチの赤星氏にはアウトカウントを考慮した上での走塁の心構えを質問して、「スタートのタイミングとか、言葉で教えてもらえたら自信にもなる」とうなずいた。赤星コーチからは「佐藤君に限らず、日本一になった選手にもかかわらず走塁の部分に積極的。こっちが言うんじゃなく、向こうから聞いてくれる」と学びの姿勢を感心された。

 岡田監督から課題に挙げられている『守』も鍛錬を積んだ。今キャンプ2度目の特守をサブグラウンドで始めたところ、開始からわずか4分で雨脚が強くなり、ドームへ避難。屋内外で127球のノックをこなした。その後は送球練習を81球。1時間に及んだ特守を終えても、「守備の課題?全部じゃないですか。捕って、しっかり投げて」と向上心を燃やした。

 「実戦だったら課題ももっと見えてくるので」。走攻守でまだまだ伸びしろを秘める猛虎の主軸。南国で練習を積み重ね、おのれを高めている成果を、第3クール以降の紅白戦やオープン戦で見せつけていく。

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