阪神・近本“三十路の進化”魅せる「まだまだできることある」 地元・淡路島で黄金期けん引誓った

 阪神の近本光司外野手(29)が28日、村上頌樹投手(25)と地元の兵庫・淡路島の淡路佐野運動公園で行っている自主トレを公開した。30歳を迎える来季以降へ向け、新境地を切り開く考えを表明。打撃の向上、維持へ筋肉を見つめ直し、早めの“三十路(みそじ)対策”で猛虎の黄金期をけん引し続ける。

 日本一を達成して帰った故郷で、温かい声援を受けた。日本シリーズMVPとシーズンMVPの姿を見るために、約1500人が集結。2人で約6時間、汗を流した近本は「たくさんの淡路の人に来てもらったので、それだけで良かった」と声を弾ませた。

 来季以降もファンの期待に応えたい。来年11月9日に30歳を迎えるが、年齢を重ねてもチームをけん引していくために早めに対策を講じる。

 「ガンガン今持っているものでやっていける年齢じゃなくなってくる。筋力も落ちるし、体力も落ちるし、そういう年齢になってきている」

 現時点で体力的な衰えは見られないが、必ず時は訪れる。「まだ(使わずに)残していた部分(筋肉)もあった。そこをうまく使えるようになると、さらにその先に。まだまだできることはある」と、まだ能力を上げる余地があると明かす。

 残していた余力については語らなかったが、変化は打撃練習に表れていた。通常のティー打撃ではインパクトの瞬間に、あえてバットをピタッと止めた。特殊な練習もあった。両手でそれぞれ短いバットを持ち、それぞれのバットで1球ずつを打ち返すティー打撃。先に1球目を打つ右手は打つ瞬間にバットを止めて、2球目を打った左手は追い越すようにスイングした。

 「筋肉を使ってのブレーキ」。狙いは使えていなかった部分の一つである右上腕の筋肉を使うことだ。並進運動の勢いを止めることで急ブレーキがかかり、その反動でバットが出てくる。その結果、これまでは最後まで自らの力で振り抜いていたが、少ないエネルギーで力を発揮できる。

 これまで今回のような体の使い方を取り入れなかった理由は、先を見据えてのことだった。「スタイルが変わるのはまだ先かなと思う。30歳を越えて体力的に落ちてきた時のためにやっているようなこともあるので」と説明した。

 来季は球団史上初のリーグ連覇を狙う。「個々の能力をしっかりと伸ばさないといけない」。中堅からベテランへ向かう過程で進化を遂げ、黄金期を支える。

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