阪神・青柳 2軍で過ごした2カ月、フォーム見直し、旅行でリフレッシュ あって良かったと言える後半戦に 若手と話す機会
阪神の青柳晃洋投手(29)がデイリースポーツ読者に向けて、さまざまなテーマをもとに本心を明かす「青柳SOUL」。第6回は、不振に陥り、ファームで過ごした約2カ月間を振り返る。今季は登板11試合で4勝4敗、防御率4・55と投手3冠に輝いた昨季からは程遠い数字だ。5月19日・広島戦(甲子園)で5回7失点と精彩を欠いて翌20日に再調整に。自分と向き合った日々や、後半戦に臨む心境を語った。
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読者の皆さま、青柳晃洋です。ようやく5日のDeNA戦で、後半戦初勝利を挙げることができました。
開幕戦以降ずっとうまくいかない中でファームに行くこととなりましたが、変なプライドとかはなかったですね。でも、今思えば2カ月もいるとは思ってなかったかな。落ちた時は正直、一度リセットして頑張ろうというくらいで。でも、3日くらいしたら、自分の練習にどんどん気持ちが向いていきました。悔しさもあったし、チームに迷惑をかけたし、いろんな気持ちがあったけど、1軍へ戻った時に同じことをしても通用しないと思ったので、どうやったら成長できるかを考えながら過ごした期間でした。
最初はフォームの見直しから入りました。球速、回転数、リリース位置や腕の高さ…トラックマンなどの数値は去年と変化はほとんどなくて。動画を見てもフォーム的に変わったこともないし、でも感覚はずっと悪くて。何が違うんだ、何が違うんだと…。感覚、タイミングを合わす作業を繰り返しました。
その中で、若手選手と話す機会は増えましたね。体が動くように、若い子に交ざって特守をすることもありました。教えるとか偉そうにはできないですけど、若い子から聞きに来てくれることは多かったです。同期のもっちー(望月)とか、森木、門ちゃん(門別)、茨木とか。「投手コーチじゃないから、あくまでも僕の意見だよ」と言ってから、思ったことを伝えました。
おかげで自分のフォームも再確認できました。僕もこういう事で行き詰まってたな、つらかったなとか、これ下手くそだったなと思いながら話していると、「あ、じゃあ最近これできてなかったな」と。例えば、門ちゃんの場合はクイックの時に体が流れちゃうという課題があって、「自分も体が流れてたけど、ここに体重を置いて、こうやって移動したら直ったよ」と説明していたら、最近自分は全く意識してないでやってたなと気付いて。もちろん無意識でできているから良かったのかもしれないけど、改めて確認できました。
実は、少し“旅に出た”こともありました。気持ち的にもリフレッシュしたかったし、ゆっくりしたいなと。オフを利用して、南あわじのホテルに家族で行って、露天風呂に入ったりしました。1軍で投げても結果が出ない、けど毎週投げなきゃいけないという中で、楽しい時間がなくて。結果が出ない時はやっぱり苦しいです。
降格前は序盤に大量点を取られることが多かったので、毎試合にかける思いとか緊張感は、去年とは違いました。ただ、再昇格してからはプレッシャーは全くなかったです。まだエースと呼んでくれる人もいるんですけど、僕の中で今はそういう働きができていない。今年は頌樹(村上)と大竹がそういう役割を担ってくれているから、自分はある意味、気楽にというか、誰も自分に期待してないだろうという感じで。
もちろん、チームのために勝たなきゃいけないですし、個人としてもこのままでは終われない。あの2カ月があって良かったなと言える後半戦にしたいなと今は思っています。
