岡田阪神 甲子園で仕切り直し 指揮官「まあ、しゃあないのお」好調打線が小休止で初黒星

 「広島3-0阪神」(6日、マツダスタジアム)

 雨らめし…。阪神は六回途中降雨コールドで広島に敗れ、開幕からの連勝が4でストップ。今季初黒星を喫した。五回まで無得点ながら広島が継投策に入る目前で雨脚が強まり、岡田彰布監督(65)は「こっからやったけどなぁ」と悔やんだ。7日からは本拠地・甲子園開幕で、首位・ヤクルトを迎える。仕切り直して、2年連続のセ・リーグ王者をたたく。

 土砂降りの雨が恨めしい。五回終了後から雨粒が大きくなり、今季初黒星は降雨コールド負けだ。開幕から好調だった打線がこの夜は小休止。試合終盤へ向けて反撃できる自信があっただけに、岡田監督は悔しげだった。

 「今日は一本出んかったからなあ。雨は分かってたからなあ。一本出とったら、だいぶちごたかもわからんけど。まあ、しゃあないのお。こっからやったけどなあ。(遠藤の)球数からいって、そろそろなあ、向こうもリリーフきそうな感じやったからなあ」

 再三のチャンスを作りながら、先発・遠藤を捉えきれなかった。初回2死一、二塁は佐藤輝が一ゴロ。0-1の三回1死一、二塁からは4番・大山が捕邪飛、佐藤輝も中飛に打ち取られてしまう。五回までに3度、先頭打者が出塁したが決定打を欠いた。

 指揮官は「(開幕から)いいところでヒットが出とったからなあ。今日はちょっとタイミングをずらされとったよな、紙一重の外野フライとかな」。悪天候の中、早い段階で同点に追いつきたい展開だったが、惜しいミスショットもあり、この日ばかりはホームが遠かった。

 先発・西純には苦言を呈した。序盤からボールが高く、四回無死一塁はデビッドソンに痛恨の2ランを被弾。「あの初球もそうやろ。スライダーなあ。あのホームランが痛いよな、ホンマ」。3月22日の巨人とのオープン戦も5回5失点。ボールの高さを厳しく指摘していただけに、「この間と一緒やったな。東京ドームとな」と渋い顔だ。

 それでも雨のグラウンドでナインは好守を連発。中継ぎ陣を温存できたこともプラスに考えられる。7日からは同じく開幕連勝がストップしたヤクルトと甲子園で3連戦だ。

 「まあ、そうやなあ。別に全部勝てるわけないんやから。やっぱりええ天気でやりたかったよなあ。まあ、しゃあないわな」

 本拠地開幕へ、岡田監督は気持ちを切り替えた。開幕2カードを終えて4勝1敗は上々のスタートだ。大観衆が待つ甲子園から再スタートを切る。

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