「才木はもう完全に仕上がっている」佐藤義則氏が阪神投手陣の調整ぶりに高評価

 シート打撃で登板した才木(撮影・中田匡峻)
 シート打撃で登板した才木(撮影・中田匡峻)
 小幡(左)を三ゴロに打ち取る才木(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神春季キャンプ」(9日、宜野座)

 午後からの練習で実戦形式のシート打撃が行われ、才木、西純、湯浅らが登板。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(68)は各投手の順調な仕上がりぶりを高く評価した。

  ◇   ◇

 シート打撃で最も目立っていたのは才木だった。154キロを最高に150キロ台を連発した。まだキャンプが始まって10日もたっていない時期に、これだけの球を投げられるんだからすごいよね。もう完全に仕上がっている感じだ。かなり自主トレからやってきたことが感じられる。

 特に若い投手は早めに仕上げるのはとても大切なことだ。肩を早めにつくって100%の状態にしてから、自分のやりたいことをやった方がうまくいく。たとえば、新しい球種を覚えたり、投球フォームを修正したりするにしても、その前提としてまずは全力で投げられようになっておくことが重要だ。

 今季は脱力フォームにも取り組んでいるそうだけど、それもとてもいい試みだ。投手はテークバックでどれだけ力を抜いて腕を上げられるかが大事。力を抜くことで腕を強く使うことができる。しかし、ここで力が入ってしまうと腕が上がらないし、動かない。力を抜くことで腕の疲れも少なくなる。今季は投球回数も増やしたいという目標があるみたいだけど、そういう面でも脱力フォームはプラスに働くだろう。

 才木とともに先発ローテ入りを目指す西純は球が高かった。腕に頼って力任せに投げている印象を受けた。初のシート登板ということで多少力みもあったと思う。ただ、彼も直球は150キロ以上のスピードが出ていたし、球の強さも申し分ない。ブルペン投球を見ていても順調に調整が進んでいるように見えた。体もまたひと回り大きくなった印象で、その分、投球にも安定感が出てくるだろう。

 湯浅は3安打されたけど、詰まった安打もあったし、ボール自体には速さと強さが感じられた。腕もしっかりと振れていた。最速155キロを出したんだから十分じゃないかな。WBC公式球にも順応できている感じがした。滑りやすいといわれるWBC公式球だけど、この球でしっかりと投げられるようになっておけば、日本の球は投げやすい分、シーズンでは、もっといい球を投げられようになるんじゃないかな。

 岡田監督とも少し話をしたけど「投手陣はまったく心配していない」と言っていた。ブルペンを見てても、とても活気があるし、若い投手がお互いに刺激しあってハイピッチで調整を進めている。とても充実したキャンプが送れている印象だ。

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