【中田良弘氏の眼】例年より仕上がり早い阪神投手陣 制球重視の調整

 「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)

 阪神OBでデイリースポーツ評論家の中田良弘氏(63)が第2クールを終えた阪神投手陣を総括。〝岡田イズム〟の浸透を実感するとともに、昨年から変化している点を指摘した。

  ◇  ◇

 今年の投手陣は例年より早い仕上がりを感じさせた。まだキャンプインから1週間だが、ブルペンではコントロールを重視した調整が目を引いた。エイヤッ!と力いっぱい投げるより、緊張感を保って対打者を見据えたような雰囲気があった。

 岡田監督は就任直後の秋季キャンプで、投手陣にスピンの効いた球を投げる練習を指示していた。オフの3カ月でスピンを増強させ、2月の早い時期から本番を意識した投球を始めているのだろう。

 投手陣も自分の役割をよく理解しているように見える。先発、中継ぎ、抑えなどそれぞれのポジション内で争えている。現時点で救援の左腕は岩崎と島本あたり。右腕は多いので競争になるだろう。浜地が順調にきており、7日のシート打撃では石井も良かった。

 先発では青柳、西勇、伊藤将の3本柱が安定している。ここに若手で誰が食い込んでくるか楽しみだ。ブルペンでは西純や才木が目立った。昨季頭角を現した若い2人がローテーションを回してくれれば理想だろう。投手陣の層の厚さは12球団トップといえるが、頭数は多いほどいい。シーズンを見通せば故障や不調もあり得るし、その穴を埋める存在に石井や加治屋が入ると期待できそうだ。

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