阪神・小川 地元で快投も無援護 先発初星またお預け 自己最長7回2安打0封には手応え

 4回、帽子を飛ばして力投する小川(撮影・堀内翔)
 7回、ピンチをしのぎ、笑顔で佐藤輝とタッチを交わす小川
 7回を投げ終えた小川(撮影・堀内翔)
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 「DeNA1-0阪神」(20日、横浜スタジアム)

 冷静に打球を処理した阪神・小川は、グラブでバシッと手をたたいた。0-0の七回、内野安打と野選から2死一、二塁のピンチを背負った。勝負強い大和に対し、カウント2-2からの勝負球は磨きをかけてきたカーブ。ボテボテの投ゴロに打ち取り、感情を解き放った。

 「あそこは打たれても自分のせいじゃないくらい、プラスしかならないなと思って。割り切って投げられた。親とか地元の友達にかっこいいところを見せたかったんで、7回をしっかり抑えられて良かったです」

 苦境のチームに新星の誕生だ。神奈川県逗子市出身の右腕が地元で快投を披露。最速148キロの直球にツーシーム、カットボールを交え、緩急自在の投球を展開した。「甲子園より狭い球場なので一発は仕方ないくらいの気持ちで強気で攻めていけた」。今季初バッテリーを組んだ梅野との試合前の打ち合わせも実を結び、自己最長7回を2安打無失点。6奪三振、2四球の内容にも自信を深めた。

 矢野監督も「いやー、いいね。素晴らしかったね」と手放しでたたえた。「緩急も使えているし、右バッターのインサイドにも投げられる。成長しているところは見えているんで、勝たしてやりたかったけどね…」と白星お預けを残念がった。

 13日に伊藤将が新型コロナウイルス陽性判定を受け、急きょ同日の中日戦(バンテリン)に先発。4回2/3を2安打無失点と期待に応え、再び先発切符をつかんだ立場だった。2試合連続の好投で先発の自覚も芽生え始めた。「今、先発を任されているんで、開幕ローテも最初は入っていたんで。その中でしっかり仕事を果たしたい」。もう代役ではない。次回も堂々のピッチングで、先発初勝利をつかみ取る。

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