【岡田彰布氏の眼】阪神 小幡、遠藤、高寺の二遊間候補 もっと特長示してアピールを
「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)
今キャンプは小幡、遠藤、高寺と右投げ左打ちで二遊間を守る若手が参加している。キャンプは数日しか見ていないが、もっと特長を出してアピールする必要性を感じた。
遊撃に遠藤、高寺、二塁に小幡が入ったシートノックは、3人が同じような動きに見えた。フリー打撃では背番号が入ったTシャツを着ていたが、番号がなければ見分けがつかない。
例えばシートノックだけでも「肩の強さは誰にも負けない」、「グラブさばきがよくて安定している」といろいろと自分の武器を見せるチャンスはある。ライバルが同じタイプならば、なおさら何か光るモノを見せないとチャンスはつかめない。
佐藤輝は昨季59打席連続無安打があったが、打てなくても1軍で使われたように、他の選手にない遠くに飛ばせるという武器を持っている。そういう魅力はチームにとってもプラスになる。首脳陣は3人に対しても佐藤輝のような人とは違う魅力を期待して、1軍キャンプに抜てきしている部分もあるはずだ。
正遊撃手の最有力だった中野が負傷で出遅れて、糸原も新型コロナに感染して離脱した。3人にとってはチャンスだが、現状ではみんなと同じように漠然とやっているように映る。せっかくの1軍キャンプ。「この部分はこいつが一番やな」と思わせるぐらいのアピールを見たい。