【岡田彰布氏の眼】阪神・藤浪 今年はダメなら終わりぐらいの気持ちで

 「阪神紅白戦、紅組2-4白組」(5日、宜野座村野球場)

 キャンプ最初の紅白戦で、佐藤輝が藤浪から左翼席へ本塁打を打った。やはり飛ばす力は素晴らしい。トップの位置など試行錯誤しているようだが、今日ぐらいの感じで、いい意味で力が抜けていれば、去年のようにノーヒットが続くようなことはないだろう。

 今後は阪神のレギュラーとして、ずっとプレーしないといけない選手だ。今年でまだ2年目だが、周囲が打ち方を教えるのではなく、佐藤輝自身が打撃の感覚を確かめて、つかんでいく方がいいと思っている。壁にぶつかった時は自分で克服できるようになれば、引き出しも増える。去年のような長い不振に陥ることもなくなるだろう。

 藤浪は少し心配になった。ロハスから空振り三振を奪ったカーブはよかった。だが、抜ける球や、佐藤輝に本塁打を打たれるなど球威のある直球を打ち返される場面もあった。

 ただ、藤浪は制球面など毎年、同じ課題に取り組むことを繰り返している。もうフォームの何かを直すというよりも、今のまま調整を進めて精度を上げていくしかない。割り切って、どんな形でもいい。今年はダメなら終わりぐらいの気持ちで臨んで、とにかく結果を出すしかない。

 佐藤輝も藤浪も力はある選手。自力で自分の形を見つけてもらいたい。

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