侍・岩崎 窮地救った!鉄壁3人斬り 八回無死一塁からピシャリ

 金メダルを手にする岩崎。左は青柳、右は森下
 7回途中から登板した岩崎
 8回から好リリーフを見せた岩崎優
3枚

 「東京五輪・野球・決勝、日本2-0米国」(7日、横浜スタジアム)

 託された勝利へのバトンを離すわけにはいかない。1点リードの八回無死一塁。4番手として中継ぎ登板した阪神・岩崎が、クリーンアップを3人で抑えて反撃の流れを断ち切った。

 まず今大会3本塁打の3番・カサスを空振り三振。フルカウントから外角スライダーで強敵を倒し、リズムに乗った。後続のフレージャーとフィリアも仕留めて捕手の甲斐とグータッチ。左腕は「自分の仕事ができて良かったです」と語った。

 母・恭子さん(58)の決断がなければ、今の岩崎はいない。幼少期は左右両方の手で石を投げ、また日常生活でも片方の手に偏ることなく器用に使っていたという。しかし、ある時を境に左手ばかりを頼るようになった。

 「おじいちゃんに『俺が右利きに直す』と言われたんだけど、私が『左手でもきれいに使えるように教えますから』とお願いしたんです」と恭子さん。他の3兄弟は全員右利き。鉛筆と箸は「右の方が良い」という考えは持っていたが、息子を見て「上手に使っていたからね。そのままで育てよう」と決めた。

 初めてキャッチボールをした小学生の時、相手を務めた父・久志さん(59)は驚いていたという。「すごいな。思ったより腕が振り遅れて出てくる」。世界の強打者を封じた左腕の“生みの親”も恭子さんだった。

 2日の準々決勝・アメリカ戦から3試合連続で救援登板し、稲葉ジャパンを金メダルへ導いた背番号13。「一番いい色のメダルが取れて良かったです」と歓喜の余韻に浸った。

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